2012 Fiscal Year Annual Research Report
AICTを活用した教育支援のアクセシブルデザイン研究
Project/Area Number |
23650541
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
山本 幹雄 広島大学, アクセシビリティセンター, 准教授 (70335636)
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Keywords | アクセシビリティ / ICT / 教育支援 |
Research Abstract |
本研究では、大学における教育のアクセシビリティの担保に必要となるICT(AICT)を活用した教育支援方法の確立とともに、ICTを活用した情報支援・教育支援の実効的・実用的なアクセシブルデザイン(AD)を提案することを目的とする。大学で学ぶ学生は多様化しており、既存の教材や教授法では、受講に困難を伴なう学生の存在が多く知られるようになってきている。本研究では、これからの情報支援・教育支援のADに不可欠なICTとして「音声認識技術」、「自動音訳技術」、「自動点訳技術」の利用を前提とし、これらの技術を活用した実用的な教育支援方法を開発・提案することを目的として、(1)リスピーク方式による要約口述筆記法の開発(2)音声字幕付きWEB配信教材の評価(3)自動音訳・自動点訳に最適化された教材ADガイドラインの作成を行うとともに、大学で行われる実際の授業や支援に導入することで課題を整理し、ICTを活用した情報支援・教育支援の実効的・実用的なアクセシブルデザイン(AD)を検討した。 (1)口述要約筆記法の開発では、要約率と認識率および意味認識率の相関を調べるとともに、実際の授業に導入する場合の課題を整理し、他の通訳方法との比較を行うことで、同情報支援・教育支援方法の特性を明らかにし、課題を整理することができた。(2)音声字幕付きWEB教材配信では、システムの堅牢性に関わる課題を整理することができ、次期システムへの提案をすることができた。(3)自動音訳・自動点訳の最適化に関わる成果として、テキストを作成することができた。 以上、(1)(2)(3)の成果により、本研究では、クラウド型AICT支援システムの構築を提案しているが、システム構築には今後の事例研究が必要である。
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Research Products
(1 results)