2011 Fiscal Year Research-status Report
学習者主体の学びの場を目指して~キャリア教育への工学的アプローチ~
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23650555
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Research Institution | Kyushu Women's University |
Principal Investigator |
木村 美奈子 九州女子大学, 情報処理教育研究センター, 助手 (90572264)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二摩 修司 九州女子大学, 家政学部, 准教授 (00259657)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | e-learning / Web教材 / 自発的学習 / 学習支援 |
Research Abstract |
既存のe-learningサイトを「学習者主体の学びの場」に近づけるために、JavaScriptとサーバサイドスクリプトを組み合わせ、クライアントから当該システムを通して既存のe-learningサイト(Webサイト)にアクセスする、一種のプロキシー+フィルターの役割を持った学習支援システムを開発した。 このシステムは「マーカー機能」「メモ書き機能」を持ち、既存のe-learningサイトに対して、マーカー付けやメモ書きができるものであり、DBとの連携でこれらの各学習者ごとの情報は、データベースとして格納される。格納される情報は、各ページにおける、マーカー付けしたテキストの場所、メモ書きの位置や内容等である。これらの情報は、学習者がログインするごとに呼び出され学習画面に反映される。また、教育者は学習者の情報を閲覧でき、コメントを記入することもでき、記入されたコメントは学習者が閲覧できる。さらに、これらのデータからポートフォリオを作成しそれを閲覧することができるような機能を、現在開発中である。これを利用することで、教師とともに学習者自身も自己評価ができ、ステップアップにつなげることができる。 このシステムを利用することで「学習者による主体的な学習活動」を支援することが可能になり、特に、教科の性質から教材群が多元的に存在するキャリア教育においては、多元的教材群を一元化し、「社会的・職業的自立学習習慣づけ」と「隙間時間の活用力の育成」を支援することができる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
東日本大震災により科研費補助金の交付が遅れたため、手元の既存サーバを使ってシステムの開発を開始した。既存サーバから新サーバへの移行作業を避けるために本年度は新規サーバを購入しないまま作業をすすめたが、思いのほかサーバのスペックやOSのバージョンにより、当初不具合が生じたたため、開発に遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
教材支援システムの基盤は整いつつ、教材群の内容について検討。また、ポートフォリオシステム作成のためのに必要な情報収集を行い、システム開発を続ける。システム完成後は、九州女子大学において運用されているWebClass等のe-learningシステムで実運用し、本研究で開発したシステムが、学習者の学び活動の中で、いかに動機付けや学習の主体的活動へ繋がるのか、またe-learningにおける学習効果がどのように変化するのかを調査研究を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初、初年度に購入予定だったサーバ、端末機器等の購入。継続したポートフォリオに対する情報収集(旅費交通費支出)。
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