2012 Fiscal Year Research-status Report
学習者主体の学びの場を目指して~キャリア教育への工学的アプローチ~
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23650555
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Research Institution | Kyushu Women's University |
Principal Investigator |
木村 美奈子 九州女子大学, 情報処理教育研究センター, 助手 (90572264)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二摩 修司 九州女子大学, 家政学部, 准教授 (00259657)
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Keywords | e-learning / Web教材 / 自発的学修 / 学習支援 |
Research Abstract |
教材支援システムの教材群の内容について検討しつつ、前年度作成した学習支援システムをさらに改良を加えた。まず、データベースとの連係が不十分だったので、設計を見直して再実装した。次に、学習者の「マーカー」や「メモ書き」の情報は、前年度までは学習者個人が自分の情報を呼び出すのみであったが、他の学習者にも公開する機能を付け加えた。また、前年度のシステムにポートフォリオ機能を付け加える開発を行なった。ポートフォリオ機能を付加するために、現存するポートフォリオシステムについて調べ、その開発業者と意見交換を行った。さらに、PCだけでなく、タブレット端末への対応も組み込むこととした。しかし、ポートフォリオ機能及びタブレット端末対応についてはまだ開発途中となった。 このシステムを利用することで「学習者による主体的な学習活動」を支援することが可能になり、特に、教科の性質から教材群が多元的に存在するキャリア教育においては、多元的教材群を一元化し、「社会的・職業的自立学習習慣づけ」と「隙間時間の活用力の育成」を支援することができる。また、他の学習者と「マーカー」や「メモ書き」情報を共有することで、協同学習の効果も期待できる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ポートフォリオ機能追加作業の中で、既存システムとポートフォリオシステムとの連携は、技術的なことよりも教育上の利用ポリシーがことさら重要で、そのことに苦慮した結果、研究に遅れが生じた。さらに、現在のIT利用状況に即してタブレット端末への対応も組み込むこととしたため重ねて開発に遅れが生じ、本研究で開発したシステムを運用した実証研究がまだできていない状況となった。
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Strategy for Future Research Activity |
ポートフォリオシステム及びタブレット端末対応について完成を目指す。 システム完成後は、九州女子大学において運用されているWebClass等のe-learningシステムで実運用し、本研究で開発したシステムが、学習者の学び活動の中で、いかに動機付けや学習の主体的活動へ繋がるのか、またe-learningにおける学習効果がどのように変化するのかを調査研究を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本稼働のためには現状の機器類では対応できないので、システム稼働要件を満たすサーバ機器の購入を平成25年度に行い、遅延している実証研究を実施するために専用サーバを立ち上げ、実稼働に向ける。
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Research Products
(3 results)