2013 Fiscal Year Annual Research Report
宇宙についての疑問における研究者と市民の差異に関する国際比較研究
Project/Area Number |
23650560
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
戸田山 和久 名古屋大学, 情報科学研究科, 教授 (90217513)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福井 康雄 名古屋大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (30135298)
齋藤 芳子 名古屋大学, 高等教育研究センター, 助教 (90344077)
唐沢 かおり 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (50249348)
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Keywords | 科学技術社会論 / 市民の科学理解 / 科学リテラシー / 科学コミュニケーション / 天文学 |
Research Abstract |
市民から宇宙に関する疑問を集め、それに専門家が回答するという双方向コミュニケーションの試みとして実施した宇宙100の謎プロジェクトの成果物として、『宇宙100の謎』の文庫版を出版した(角川ソフィア文庫)。出版に際して、これまでの研究で明らかになった知見を活かして、大幅に改訂を行った。 最終年度にあたり、成果を論文等の形で発信するとともに、具体的な開発物に活かすことに力を入れた。いくつかの国際・国内学会等で研究成果を発表し、上記の『宇宙100の謎』文庫版の他、JST 科学コミュニケーションセンターと共同開発中の若手研究者のための科学コミュニケーショントレーニングプログラムの開発に、本研究で得られた知見を活かしている。とりわけ、市民が抱きがちな疑問と、専門家が科学的に有意味だとみなす問題との構造的ズレについて、ショートレクチャーの内容を開発し、あなたの分野における「トンデモ質問」を想像してみようというワークとして、上記プログラムの一部に組み込んだ。このプログラムは、2012年度の芝浦工大、自然科学研究機構岡崎3研究所につづき、2013年度には日本科学未来館で試行し、改良を重ねてきている。
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