2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23651022
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
栗山 進一 東北大学, 災害科学国際研究所, 教授 (90361071)
|
Keywords | 乳児 / 採尿 |
Research Abstract |
平成24年度は、我々の提案する採尿方法(入浴時に乳児の下腹部へぬるま湯を垂らして尿意を惹起し、直接紙コップに尿を採取する方法)に加えて、昨年度の対象者からの意見を元に、おむつ交換時の採尿や、児の性別の考慮などを対象者へ伝えることとした。また、昨年度と同様、自宅で採尿を試みて頂く3-12ヶ月の乳児及びその保護者を学内へのポスター掲示によって募集すると同時に、宮城県の広域に配布されている情報誌に募集記事を掲載して、対象者を募集した。その結果、120組の乳児およびその保護者にご協力を頂いた。その結果、乳児70名においては、我々の提案した採尿方法によって、採尿することが可能であった。しかしながら、残りの50名においては、採尿することができなかった。平成23年度および平成24年度に本調査に参加した乳児は合計150名(男児76名、母乳育児のみ79名、平均月齢6.3+/-2.8ヵ月、平均身長68.0+/-8.8㎝、平均体重8.0+/-2.4kg、平均在胎週数39.5+/-1.9週)であり、そのうち採尿することができた乳児は70名(53.4%)であり、採尿までに要した日数・時間はそれぞれ、採尿を試みてから平均5.0+/-2.0日・平均10.3分後であった。採尿できた乳児と採尿できなかった乳児の間で、男児の割合や月齢等の基礎特性に差は認められなかった。 平成24年度は、平成23年度に比べ、多くの対象に参加して頂き、本研究期間全体を通して、我々の提案する方法によって半数程度の幼児の採尿が可能であることが示唆された。
|
Research Products
(6 results)