2012 Fiscal Year Annual Research Report
マルチプレックスデグロンによる複数タンパク質独立発現調節法の開発
Project/Area Number |
23651204
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Research Institution | National Institute of Genetics |
Principal Investigator |
鐘巻 将人 国立遺伝学研究所, 新分野創造センター, 准教授 (20444507)
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Keywords | タンパク質分解 / 植物ホルモン / 発現抑制 / 機能ゲノミクス / 細胞工学 |
Research Abstract |
前年度報告書に報告した出芽酵母を材料としたオーキシンデグロンシステムにおける分解標識(デグロン)の縮小型、高効率型改良型を、本年度は論文としてMolecular Cell誌に公表した(Kubota et al. Mol Cell, 2013)。さらにこれら改良型デグロンが、培養細胞内でも同様に機能することを確認し、培養細胞用の新たなオーキシンデグロン用ベクターを2種類開発した。さらには、これまで私たちが開発してきたデグロン法を含めた、総説論文を出版した(Kanemaki. Pflugers Archive European Journal of Physiology, 2013)。 マルチプレックスデグロン法を確立するためには、オーキシン法以外の新たなデグロン法が必要になるが、前年度述べたようにJa-ileを利用したデグロンは残念ながら上手く機能しなかった。そこで、最近作られたHaloTagとそこに結合する疎水性結合化合物HyT13を利用したデグロンに注目した。すでにHyT13を合成し、現在オーキシン法と組み合わせて二つのタンパク質を独立にオーキシンとHyT13によりコントロール可能か現在検証している。
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