2012 Fiscal Year Research-status Report
高等教育機関における音楽専門教育を通した職業的キャリア発達に関する実態研究
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23652041
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Research Institution | Kunitachi College of Music |
Principal Investigator |
久保田 慶一 国立音楽大学, 音楽学部, 教授 (70170032)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
壬生 千恵子 愛知県立芸術大学, 音楽学部, その他 (60572964)
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Keywords | キャリア支援 / アメリカ / フィンランド / スウェーデン / イギリス |
Research Abstract |
海外の音楽大学を対象にした調査では、5月1日にボストンにあるニューイングランド音楽院とボストン音楽院を訪問し、キャリア教育の担当者にインタビュー調査をした。特にニューイングランド音楽院では、キャリア教育関連の授業に参加し、授業内容等についても、授業担当者と意見交換することができた。8月4日にはスウェーデンのヨテボリ大学で音大生の支援をしてきたベルガー氏を訪問し、スウェエーデンの音楽キャリア支援について調査した。さらに8月8日にはヘルシンキのシベリウスアカデミーのキャリア教育担当者を訪問し、新設された音楽センターとの協力によって行われている音楽大学のキャリア支援について、カリキュラム等についての説明を受けた。平成25年の3月18日には、ロンドンの王立音楽学校を訪問し、キャリア教育担当者から、当該学校での取り組みについて、説明を受けた。また21日にはギルドホール音楽院でのオープンキャンパスに参加し、参加者や音楽学校担当者から意見を聴取することができた。 国内の音楽大学を対象にした調査では、10月30日に大阪芸術大学、31日に沖縄県立芸術大学、11月1日に愛知県立芸術大学を、それぞれ訪問した。各大学において、キャリア支援や卒業生の就職状況などについて、担当者から詳しく調査することができた。また各大学において学生のキャリア発達、とりわけ「社会人基礎力」の育成に貢献すると思われる授業科目について、アンケートの実施をお願いした。 昨年度実施したアンケート調査(大阪音楽大学、東京音楽大学、名古屋音楽大学)について、データ入力を行い、分析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
国外の音楽大学についてはほぼ調査を終了したが、これまでの調査との関連から、ドイツとスイスの音楽大学における学生のキャリア支援の実態を調査する必要から、平成25年度は、カールスルーエ音楽大学とバーゼル音楽院を訪問調査する予定である。 国内の大学については、当初9大学を予定していたが、これまでの調査の状況から6大学にでも十分な結果がでることが判明した。その結果、平成25年度はこれら6大学について、アンケート調査の結果を送付し、これらのデータにもとづいて、さらなる調査を実施する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度になるために、「現在までの達成度」の理由として記載したように、海外の2大学を追加調査し、国内については調査結果をデータとして、追加の訪問調査やメールでの意見交換を行う。 また11月9日、国立音楽大学において、研究成果の発表を兼ねたシンポジウムを実施する予定である。さらに年度末には、研究報告書を作成して関連機関に配布する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
7月末にドイツとスイスの音楽大学を訪問調査する。さらに10月から11月にかけて、国内の音楽大学の訪問調査を行う。 11月9日にシンポジウムを実施し、パネリスト2名の謝金を支払う予定である。 また報告書の作成費と、送付の郵送代金が必要になると思われる。
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