2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23652102
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Research Institution | National Institute for Japanese Language and Linguistics |
Principal Investigator |
井上 史雄 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 時空間変異研究系, 教授 (40011332)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岸江 信介 徳島大学, 大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部(総科), 教授 (90271460)
木村 泰知 小樽商科大学, 商学部, 准教授 (50400073)
高丸 圭一 宇都宮共和大学, シティライフ学部, 准教授 (60383121)
田中 宣広 岩手県立大学宮古短期大学部, 経済情報学科, 准教授 (60289725)
半沢 康 福島大学, 人間発達文化学類, 教授 (10254822)
山下 暁美 明海大学, 外国語学部, 教授 (10245029)
DANIEL Long 首都大学東京, 人文科学研究科(研究院), 教授 (00247884)
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Keywords | 方言 / 公共用語 / 地方議会会議録 / インターネット情報 / 言語景観 |
Research Abstract |
本研究では、「公共用語の地域差に関する社会言語学的総合研究」という新テーマに関して、徹底的にデータを集め、分析した。従来見落とされていた斬新なテーマとして、公共場面での意識的使用、談話としての方言差および気づかない方言や方言景観を取り上げた。地方議会会議録のデータベースを活用し、新しい研究技法を採用した。さらにインターネット上から情報を得て、世界の諸言語・方言の国際的相互普及も探求した。以上のデータを分析し統合することにより、日本語および世界諸言語の地理的変異と文体的変異の関連を把握しえた。 日本語方言学の主な関心は、古来の日常の方言使用だった。21世紀に入り、高年層も方言を保持することが少なくなり、従来型の方言調査では、地域差がカバーできない。本研究では、新鮮なテーマとして、気づかない方言や、談話としての方言差、および公共場面での方言使用を取り上げた。また新しい研究技法を採用した。公共的場面として地方議会会議録のデータベースを活用し、さらにインターネット上から情報を得た。以上のデータを分析することにより、言語変化の発生と伝播の過程が分かった。
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