2011 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23652121
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Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
柳澤 好昭 明海大学, 外国語学部, 教授 (80249911)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木山 三佳 明海大学, 外国語学部, 准教授 (60438801)
中川 仁 明海大学, 外国語学部, 准教授 (80348185)
西川 寛之 明海大学, 外国語学部, 講師 (30387302)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | 言語運用能力 / コミュニケーション評価 / 測定と評価 / ストラテジー / 職場コミュニケーション |
Research Abstract |
(1)情報資料関連:(1)企業における職務遂行判定基準(各種Can-Do-Statement)の収集(浜松市内4社)を行った。(2)CEFR,ACTFL-OPI,Foreign Language Oral Skills Evaluation Matrix,Student Oral Proficiency Assessment,CJSTに関する先行研究成果についての検討を行った。(3)英国の職業能力評価制度(NVQ)の検討を行った。(4)日本語口頭コミュニケーションに関わる要素を抽出し,レベルAからJまでの試案を作成した。(2)言語データ関連:収集済みの話し言葉データ(非母語話者200人100時間分,母語話者60人120時間分)の精査を行った。また,公開鼎談(3人×60分)のデータの電子化も行った。(3)ICT技術,環境関連:技術レベル,経費,普及などの観点から,企業4社がそれぞれ開発しているWeb上でのテスト関連開発物について検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の行動計画より20%遅れている。これは以下の理由による。(1)技術開発と深く結びついた開発研究であり,技術面での変更から言語データ付加情報の枠組みを修正する期間が必要となったこと(2)話し言葉の評価基準試案作成の際に,コミュニケーション評価の普遍性の部分と個別性の部分についての検討(協力者である企業関係者を含む)が計画より長期間に渡ったこと(3)調査協力者側の状況の変化(国際交流協会,企業関係者からの経済状況の変化に伴うニーズの変容や外国人労働者の解雇等)により,当初の評価基準試案の目標や条件に変更(一般人が活用できること)があったこと
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Strategy for Future Research Activity |
浜松市の協力企業において,データ収集,試案改良を継続し,Web上での日本語コミュニケーション力判定ツール(承諾済みの市販物の改編),評価基準の確定,これに伴う問題の作成,最終開発実験,研修手引の作成,一般人による実証実験,の手順で研究活動を行う。その成果を踏まえて,口頭能力評価基準最終案及び理論的裏付けを公開する。同時に,利用の手引を公開する。さらに,Webサイト(http://j-world.jp)から,収集したローデータ全部を公開し,他者が他のアプローチから日本語口頭能力の測定・評価の試案を考えることを推進し,日本語における話し言葉コミュニケーションの測定評価研究の分野の活性化を図る。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
以下を予定している。データ収集,試案改良の開発実験に必要な謝金と旅費(経費全体の30%)日本語コミュニケーション力判定ツール(承諾済みの市販物の改編)に必要な物品費と謝金公開に必要な経費(経費全体の40%)口頭能力評価基準最終案及び利用の手引等の作成い必要な経費(経費全体の30%)なお,269,942円の予算を24年度に繰り越した。これは,23年度に予定していた活動のうち,一部外国人調査協力者への調査が困難(理由:帰国,解雇等)になり,企業等との連絡調整のより24年度にずれ込んだためである。
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