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2012 Fiscal Year Research-status Report

海外長期研修経験を有した高校教員の英語教育指導法改善への寄与に関する実証的研究

Research Project

Project/Area Number 23652132
Research InstitutionUniversity of Toyama

Principal Investigator

岡崎 浩幸  富山大学, 人間発達科学部, 准教授 (20436801)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 加納 幹雄  岐阜聖徳学園大学, 教育学部, 教授 (70353381)
Keywords海外長期研修(6ヶ月研修) / 中高英語教員 / 研修成果還元 / 授業改善
Research Abstract

本年度の研究目的は、海外長期研修派遣者がどのような研修を受けてきたのか、その経験と知識をいかに活用・還元してきたか、成果還元の妨げになっていたのは何かを明らかにすることであった。派遣者へのアンケート(派遣者36名)、インタビュー(25年1月26日高知県派遣者10名参加協力)を通してそれらを明らかにし、今後の研修成果還元のための示唆を得ることを目的とした。その結果、多くの派遣者は研修内容に概ね満足しているが、自己変容及び他の教師への成果還元については約半数が十分に還元できたとは思っていないことが分かってきた。また派遣者は還元の使命感をもっていたものの、研修成果と現場のギャップ、現場における研修成果への理解者の欠如、還元機会の欠如が還元を妨げていた主因であるも明らかになった。よって長期研修派遣者の経験知識を今後活用していくためには、帰国後の振り返りや還元をスムーズに実施するための事後研修の必要性、帰国後還元に適した勤務環境整備、市や県主催の発表会開催や研修講師の任務付与が不可欠であることが分かってきた。
研究結果に基づく成果還元のための中間試案は以下のとおりである。
1.派遣教員は、常に授業を公開する。県市はその旨を他校の教員に通知し、他校教員が参観し授業の悩み等を相談したりできる体制を確保する。 2.派遣教員は教員向け研修会を年に複数回企画・運営する。派遣団体は準備委員会を最初に立ち上げて、派遣教員を集め徐々に派遣教員の企画・運営に委譲する。 3.派遣教員のための事後研修会は派遣団体が最初に立ち上げて、派遣教員OBで企画・運営していく。研修内容は学んできた知識や成果の振り返りや現場への活用・還元方法を探求する。 4.出発前に、帰国後の業務・任務の義務づけや還元方法を明確にしておく。 5.派遣団体や勤務学校は派遣教員の成果を生かせるポジションに配置することが望ましい。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

長期研修派遣者の成果還元を妨げている問題等を明らかにするために、アンケート及び高知県派遣者10名に半構造的インタビューを実施し、その結果を論文(現時点で査読結果待ち)にまとめ、中間試案を示すことができた。

Strategy for Future Research Activity

・昨年度明らかになった長期研修に関わる問題点を考慮し、中間試案をより実行可能なものに調整し、案の一部を実施検証する。
・2年前から実施されている「日本人若手英語教員米国派遣事業」派遣者への聞き取り調査、授業観察等から、研修成果が自己変容や他の教員にどのように活かされているのか、以前の事業と比較し、改善されてきた面とさらなる改善が必要とされる面を調査する。
・長期研研修派遣者を集めて、今後の長期研修の展望や活用仕方、現場への還元方法など経験を基に語り合ってもらうフォーラムを開催する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

・中間案を実施検証する際に必要な諸経費及び論文掲載費
・聞き取り調査の旅費
・フォーラム開催に必要となる謝礼費、会場費

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 海外長期研修経験を有した英語教員の指導法改善に関する研究

    • Author(s)
      岡崎浩幸、加納幹雄
    • Organizer
      日本教科教育学会 38回全国大会
    • Place of Presentation
      東京学芸大学

URL: 

Published: 2014-07-24  

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