2012 Fiscal Year Research-status Report
地域的視点導入によるウルドゥー語・ヒンディー語文法教育の改善に関する研究
Project/Area Number |
23652138
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
松村 耕光 大阪大学, 言語文化研究科(研究院), 教授 (60157352)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西岡 美樹 大阪大学, 言語文化研究科(研究院), 講師 (30452478)
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Keywords | 国際情報交流 / ウルドゥー語 / ヒンディー語 / 文法教育 / 外国語教育 / 地域差 / 形態論 / インド |
Research Abstract |
研究代表者、松村耕光は、インドに出張し、デリーの主要3大学、デリー大学、ジャーミア・ミッリヤ・イスラーミーヤ大学、ジャワーハル・ラール・ネルー大学、およびアラハバードのアラハバード大学、バナーラスのベナレス・ヒンドゥー大学のウルドゥー語学科においてウルドゥー語教員と面談し、本科研の研究課題(地域的視点導入によるウルドゥー語・ヒンディー語文法教育の改善に関する研究)について意見交換を行うとともに、本科研の研究課題に関する文法的諸問題について調査を行った。また、現地のウルドゥー語話者から広く情報を収集した。その調査結果・情報を、2012年度に収集した、ウルドゥー語、ヒンディー語の主要文法書、学習書、辞書と比較し、その異同を研究した。 研究分担者、西岡美樹は、2012年度に得られた調査結果・情報を分析し、その分析結果の一部を、2012年7月、ロシアのモスクワ大学において開催されたICOSAL(International Conference on South Asian Languages and Literatures)の第10回大会に出席して発表した。また、10月には、東京外国語大学において開催された日本南アジア学会の第25回大会においても本研究に関する研究成果の一部を発表した。9月にはインドに出張し、デリーのデリー大学ヒンディー語学科においてヒンディー語の地域的文法特性に関するアンケート調査を行った。また、バナーラスのベナレス・ヒンドゥー大学にも赴いて、同大学のヒンディー語学科においてヒンディー語の文法教育に関する情報を収集した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究代表者、松村耕光は、ウルドゥー語の地域的特性の現状を把握するためにインドに出張し、デリー、アラハバード、バナーラスにおいて現地調査を行った。ウルドゥー語圏の中心に位置するデリーのウルドゥー語とウルドゥー語圏東部に位置するアラハバード、バナーラスのウルドゥー語に関する情報を入手し、ウルドゥー語の地域的特性に関する重要なデータを得ることができた。 研究分担者、西岡美樹は、ヒンディー語の地域的特性の現状を把握するためにインドに出張し、ヒンディー語圏の中心都市デリーおよびバナーラスにおいて実態調査を行い、ヒンディー語文法の地域的特性に関する貴重なデータを収集することができた。また、モスクワや東京で開催された学会において研究成果の一部を発表し、専門家と有益な意見交換を行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
研究代表者、松村耕光は、収集したウルドゥー語入門書、学習書、文法書の記述とインド現地調査で得られたデータとを比較検討し、前者における文法記述と言語実態の「ずれ」について検討を進めるとともに、ウルドゥー語圏の中央部に位置するデリーと東部に位置するラクナウーで生み出された主要文学作品に見られる文法的特性についても研究を行う。また、インドに出張し、現地でのデータ収集に努める。 研究分担者、西岡美樹もまた、収集したヒンディー語入門書、学習書、文法書の記述とインド現地調査で得られたデータとを比較検討し、前者における文法記述と言語実態の「ずれ」について検討を進めるとともに、インドのヒンディー語主要地域に出張し、さらにヒンディー語文法の地域的特性に関するデータを収集する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究代表者、松村耕光は、ウルドゥー語文法の地域的特性についての実地調査を行うため、インドのウルドゥー語圏に出張するので出張費が必要である。 研究分担者、西岡美樹も、ヒンディー語文法の地域的特性についての実地調査を行うため、インドのヒンディー語圏に出張するので出張費が必要である。 調査資料の整理には人手が要るので、謝金が必要である。 研究成果を英文で発表するため、英文校閲費も必要とされる。
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Research Products
(2 results)