2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23652143
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Research Institution | Hokkaido Institute of Technology |
Principal Investigator |
坂部 俊行 北海道工業大学, 空間創造学部, 准教授 (70337062)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内藤 永 北海学園大学, 経営学部, 教授 (80281898)
柴田 晶子 札幌大谷大学, 社会学部, 教授 (40289690)
山田 惠 北海道薬科大学, 薬学部, 教授 (40326559)
竹村 雅史 北星学園大学短期大学部, その他部局等, 教授 (60353215)
三浦 寛子 北海道工業大学, 未来デザイン学部, 准教授 (60347755)
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Keywords | 英語教育 / ESP / 異文化コミュニケーション / 海外インターンシップ |
Research Abstract |
日本の若者のSelf-efficacyが低い現状を考慮し、それを高めて自律した英語学習者を養成することが課題であると考えた。そして、短期海外インターンシップがSelf-efficacyを高める上でどのような効果があるかを調査した。調査は、大学生4名を2週間シンガポールにある企業に送り、学生が希望する業種において市場調査、営業などの業務を体験させた。学生が自分自身のコミュニケーション能力についてどのように感じているかは、3つの方法で確かめた。1)研修前と研修後にCommon European Framework of Reference for Languagesの日本版(CEFR-J)を使用し、理解、話す、書くの言語運用能力に関する自己評価がどのように変化するかを調べた。2)研修中に何を学び、何に失敗し、どのような英語表現を覚えたかを記録させ、会社の人とどの程度コミュニケーションが図られているかを観察した。3)研修後に、自分自身のコミュニケーション能力の変化について記述させた。以上のデータを検証したところ、研修中は英語が聞き取れず、また語彙不足から言いたいことがうまく伝わらない様子が描かれていた。しかし、CEFR-Jに基づく自己評価では、理解、話す、書くのすべての項目において、全員が自己評価を高めた。特に話すや書くのアウトプット技能の評価は顕著に高まった。また、研修後のレポートでは、自分の何ができないかを内省しており、改善点、今後の課題などを具体的に記述することができるようになっていた。母集団が少ないものの、短期インターンシップは英語使用環境が乏しい日本の教育現場と比して、Self-efficacyが高まる上で効果的であることが判明した。
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Research Products
(5 results)