2013 Fiscal Year Annual Research Report
日本人EFL学習者の読解指導における文処理と談話処理に関する研究
Project/Area Number |
23652145
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
寺内 正典 法政大学, 経済学部, 教授 (20227507)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
J K Hubbell 法政大学, 経済学部, 教授 (50171088)
飯野 厚 法政大学, 経済学部, 准教授 (80442169)
中谷 安男 法政大学, 経済学部, 教授 (90290626)
長沼 君主 東海大学, 外国語教育センター, 准教授 (20365836)
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Keywords | 第2言語処理研究 / 第2言語統語処理 / 第2言語談話処理 / 第2言語音声処理 / 統語的曖昧性 / 統語的複雑性 / 授業談話分析シート / 第2言語読解指導 |
Research Abstract |
本科研では、日本人EFL学習者の英文読解における困難点を解明し、日本の第2言語読解指導の改善に資するために、下記のように、日本人EFL学習者を主な被験者として英文読解における文処理、談話処理に関する実証研究、調査研究、指導法研究に取り組んだ。 2011年度は、第2言語処理研究、特に第2言語統語処理、第2言語談話処理、第2言語音声処理に関する内外の先行研究結果を、主に日本人EFL学習者の読解指導の改善に資するという観点から分析・考察し、それらの結果を研究論文にまとめた。さらに2012年度実施予定の本実験のために予備実験を実施し、実験上の諸問題を再確認し、修正すべき項目を改善した。 2012年度は、特に談話文脈情報と韻律的情報などが第2言語統語処理における袋小路文に内在する統語的曖昧性や複雑性の解消に及ぼす影響を解明するために、日本人大学生、大学院生を主な被験者として本実験を実施し、研究論文にまとめた。さらに、それらの研究成果を広く一般にも公開するために、研究分担者、研究協力者とともに応用言語学、英語教育学研究における実証的研究法の専門書として『英語教育学の実証的研究法入門』(寺内正典、中谷安男編著)(研究社)(2012)を刊行した。 2013年度は、上記の本実験の結果との統合的な比較分析を遂行するために、被験者変数(英語熟達度、英語学習年数、英語のインプット量の差などの諸要因)が異なる被験者を対象とする実証研究を遂行した。また、ELEC英語教育学会の大学、高校、中学の英語教員168名を対象とする「読解指導法のアンケート調査」を実施し、分析結果を研究論文にまとめた。さらに第2言語処理研究の成果を援用して本科研で独自に開発した授業談話分析シートを活用し、第2言語読解授業を対象とする授業の談話分析を実施し、分析結果に基づき、読解指導の改善への示唆と提案を当該学会紀要の研究論文にまとめた。
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Research Products
(43 results)