2012 Fiscal Year Research-status Report
スタイルとインターラクションを活かす英語学習者方略トレーニング
Project/Area Number |
23652149
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Research Institution | Doshisha Women's College of Liberal Arts |
Principal Investigator |
若本 夏美 同志社女子大学, その他部局等, 教授 (50269768)
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Keywords | 第二言語習得 / 学習者方略 / 学習スタイル |
Research Abstract |
平成24年度は、平成23年度と同様に、目的とした「Strategyingモデルの構築」に向けて、以下に述べる二段階の研究を行った:(1)第一フェーズ(量的データ調査:学習者のストラテジー使用と学習スタイルの調査)、(2)第二フェーズ(質的データ調査:ストラテジー・トレーニングプログラム)。また関連する書籍を購入し、理論研究を行った。 (1)第一フェーズにおいては、平成23年度に改変したSILLを利用し、プロジェクト参加者の学習スタイルと学習者方略の調査を実施した。また学習スタイルの調査には当初計画していた質問紙ではなくMBTI(金子書房版)を利用している(平成23年度、24年度;これは従来の研究による質問紙の残部があったためである)。プロジェクト参加者は160名であった。調査の結果、平成23年度と同様の結果を確認した。すなわち、学習者の 外向性特性と情意的・社会的方略との間に有意な相関関係が認められた。 (2)第二フェーズにおいては、18名の参加者を得て、これまで想定してきた学習スタイルと学習者方略の対応及び学習者同士が互いにscaffoldしながら、自分自身に適応する学習者方略を探索するStrategyingモデルを適応し、8週間のトレーニングを平成24年10月より11月下旬にかけて実施した。本年度は語彙学習を意識した洋書の多読ストラテジーに焦点を当てた。トレーニング後のフォーカス・グループインタビューの結果、実験参加者はグループで取り組むことからMotivationを維持しながらストラテジートレーニングに取り組んだことが判明した。一方、洋書を協同作業で読むことの困難性も明らかになった。Scaffoldingがうまく機能しても学習者個々人がそれぞれに適した方略を探索しなければ効果が上がらないことが今後の課題となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成23年度同様、当初計画したとおり、学習者方略調査のための質問紙SILLの改訂及び実施、学習スタイルの調査といった量的データの収集が完遂できている。また、この研究の最終目的である「学習スタイルを活かす英語学習者方略のトレーニング」を18名の参加者に対して実施できている。一方、モデル化がまだ完成していないこと、研究成果の発表が論文が平成25年度9月に発刊されるものの、学会発表が平成24年度にできなかった点において若干遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、これまで2年間と同様の手順でデータ収集分析を繰り返すと共に、 (1) Strategyingモデルの構築に取りかかる (2) この2年間の研究成果を本年度第52回JACET(大学英語教育学会)国際大会で発表(受理済)、またその他国内学会に参加し情報収集を行う計画である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
引き続き理論研究も必要なため関連する書籍及び新たな発想が得られうる書籍を購入する。また、本年度の学習スタイル調査には当初の計画通りの質問紙を利用する予定であるため購入費計上を計画している(平成23、24年度利用の質問紙の残部が平成25年度実施には不足するため)。また、研究発表・資料収集のため国内学会へも出張を計画している。同時にデータ分析のためにラップトップコンピュータや新たな方略活用の方法としてiPadや他言語学習ソフトウエアの 購入を計画している。
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Research Products
(2 results)