2013 Fiscal Year Annual Research Report
語感を養成するのに適した英語多読の教授法に関する計量的研究
Project/Area Number |
23652151
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Research Institution | National Institute of Fitness and Sports in Kanoya |
Principal Investigator |
国重 徹 鹿屋体育大学, スポーツ人文・応用社会科学系, 教授 (50225174)
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Keywords | 英語多読 / 多聴 / 語感 |
Research Abstract |
本研究では、研究責任者が平成25年9月末まで所属していた研究機関(徳山工業高等専門学校)の入学生の英語力を測る新入生テスト及び英語の語感やproficiencyがどれだけ身についたか等を数値的に測る英語の検定試験ACE(Assessment of Communicative English)テストの結果(約1年の間隔を空けて、同一グループに2回同じレベルの同一テストを実施し、そのスコアの差を計測したデータ)と、2回の同一テスト実施の間に被験者が行った英語多読・多聴の記録から算出した多読・多聴に用いた本1冊の平均語数との関係から、徳山工業高等専門学校の新入生及び2年生の英語の語感を養成するのに最適な多読・多聴の方法(どのレベルの本を大量に読むのが最適であるか)を計量的に明らかにすることを最大の目的とした。多読授業の実践及びテスト結果のデータに基づいた分析により、実用英語検定のレベルでおおよそ4級~3級に当てはまる新入生について、最も語感を効率よく伸ばすには平均して900語/冊の本を大量(10万語以上)に多読・多聴することが望ましいこと、及び、実用英語検定のレベルでおおよそ3級~準2級に当てはまる2年生については平均して1,000語/冊の本を大量(15万語以上)に多読・多聴することが望ましいということを明らかにすることができた。
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