2011 Fiscal Year Research-status Report
技術経営のためのネイチャーテクノロジー・データベース構築とそのイノベーション分析
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23653091
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
石田 秀輝 東北大学, 環境科学研究科, 教授 (10396468)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古川 柳蔵 東北大学, 環境科学研究科, 准教授 (60420006)
枝村 一磨 東北大学, 環境科学研究科, 助手 (20599930)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | ネイチャー・テクノロジー / 低環境負荷 / 環境イノベーション / データベース / 経済分析 |
Research Abstract |
本研究は、自然のメカニズムを活用した低環境負荷の技術であるネイチャー・テクノロジーに関する総合的なデータベースを構築し、個別技術間の代替・補完関係を明らかにし、当該技術の研究開発活動に関する経済学的分析を行うものである。平成23年度はネイチャー・テクノロジーに関するデータベースを構築した。生物や自然に存在する低環境負荷なテクノロジーを用いたものづくり及び研究に活かすことに焦点をおいた。まずは世界に存在する同種のデータベースを調査し、それぞれで収録されている情報の種類を整理し、本研究で用いる情報の種類を検討した。特に、独自に、機能分類、環境ソリューション分類という分類項目をつけ、ニーズとシーズのマッチングをスムースに行えるよう工夫した。また、一般の人でもデータを本データベースに登録できるようにする自発的にデータ数を増加させるためのしくみを導入し、HPを公開した。データについては、既に研究グループが把握しているネイチャ-・テクノロジーに関する生物情報と新規に収集した情報の中から約200件のデータを、キーワード、機能分類、生物分類、発明企業、企業の業種、関連特許、関連論文、応用可能性などで検索できるシステムを構築した。本データベースを用いて経済分析を行うために、基礎的な既存研究について論文収集を行った。環境技術の研究開発促進に関する論文、政策と環境技術の研究開発活動に関する論文、ネイチャー・テクノロジーに関する論文である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
東日本大震災の影響を受けて、研究活動の開始が遅れたが、データベース設計において、独自の機能を発見出来た結果、当初想定していたレベルにおおむね到達することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究は研究計画通り、構築したデータベースの検証及び日本以外のネイチャー・テクノロジーに関する情報をデータベースに追加していく。また、構築したデータベースを用いた経済分析を行うフレームワークを検討し、分析を開始する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本年度の最後に購入したものの納品が3月になってしまったことにより本年度の使用額に含まれなかっただけであるので、既に使用している。
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Research Products
(10 results)