2013 Fiscal Year Annual Research Report
日系小売企業の「台湾経由中国出店モデル」と「中国直接出店モデル」の検証
Project/Area Number |
23653111
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Research Institution | Shimonoseki City University |
Principal Investigator |
柳 純 下関市立大学, 経済学部, 准教授 (50353181)
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Keywords | 出店プロセス / 現地適応化 / 組織学習能力 / 台湾 / 中国 / 市場特性要素の重み / 商品調達・販売 / 小売国際化行動 |
Research Abstract |
本研究は、中国に進出する日系小売企業の小売行動を「台湾経由中国出店モデル」と「中国直接出店モデル」という2つのモデルに分け、そして検証・分析することで、日系小売企業の国際進出に関する理論構築に新たな枠組みを示唆できるとの考えから、平成23~25年を研究期間として調査を実施してきた。 本年度は、本研究の最終年度であり、これまで(平成23~24年度)に実施してきた以外の地域および企業等における調査を行った。まず前半部分において、台湾に出店している大手コンビニエンス・ストアである台湾ファミリーマートの商品調達・販売現地化に関する論文の投稿、実践経営学会九州部会において報告を行った。そして、前年度までと同様に図書を中心とした研究資料の収集(物品費)は継続して行った。 後半部分は、夏休み期間を利用して、年度前半に予定していた台湾の研究者から現地の小売環境・研究動向に関する情報を入手(海外旅費)すると同時に、現地の統計資料を含む図書・文献収集を追加的に試みた(物品費)。また中国に関しても瀋陽工業大学准教授の宋氏の協力を得て現地小売企業および商業集積調査を行った(海外旅費およびその他)。とりわけ、瀋陽では百貨店の瀋陽伊勢丹の撤退情報や現地視察などの機会を得ることができた。大学研究者からの研究情報の提供は、主に中国における大手小売企業の行動側面と日本企業との関係であり、そこから得られた知見は、本研究の結論(終章)部分の成果となっている。 本年度末には、これまでの研究成果をまとめ、研究成果報告書を作成した(その他)。
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Research Products
(3 results)