2011 Fiscal Year Research-status Report
グローバル企業における社会責任報告と財務報告との統合化研究
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23653112
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
淺田 孝幸 立命館大学, 経営学部, 教授 (10143132)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金井 一頼 大阪大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (50142831)
鈴木 研一 明治大学, 経営学部, 教授 (80309674)
松本 有二 静岡産業大学, 情報学部, 教授 (30387518)
福重 八恵 小樽商科大学, 商学研究科, 准教授 (10581853)
金 宰ウク 大阪市立大学, 経営学研究科, 特任講師 (50599264)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 多様な外部報告統合 |
Research Abstract |
本年度は、レビュー中心でレビュー成果の研究報告会を2回(7月17日、12月23日にそれぞれ、大阪と東京で実施)し、それ以外に、調査活動として、大手商事会社(丸紅、三井物産、豊田通商)3社について、ヒアリング調査を実施した。調査のための資料の作成として、「持株会社本社の統治力としての求心力とは何かーその基盤としてのMCSの考察ー」メルコ管理会計研究、第5号ーI、2012年、5-30頁、(頼誠・浅田孝幸・塘誠)を執筆した。また、その基礎資料として、浅田孝幸「グループ企業の業績管理」、153-168頁、谷他編「現代会計学体系 第10巻 業績管理」中央経済社、2011年などを参考にした。また、研究分担者として、福重八重は、「ソーシャルビジネスの発展と社会報告に関するー日・英・韓を中心にしてー」の報告とそれに関する討議をおこなった、また、細田雅洋・鈴木研一は「マネジメントコントロールシステムにおけるCSR促進の実態分析ーわが国企業12社とのインタビュー調査にもとづいてー」を報告した。これらの口頭報告の調査・研究結果については、今後、論文化を予定している。 また、前述のヒアリング調査については、浅田他で日本の大手商事会社3社にヒアリング調査を行う、大手商社における、人材開発、資源開発、事業開発などの最近の事業活動の課題と社会責任報告、財務報告、環境報告という3つの報告書の意義と役割について、企業の戦略的な重要性についての見解を聞く機会を得た。今後の調査質問票を考える上での参考になった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度の当初の研究計画では、それぞれ、分担して国際レベルで財務・非財務報告書の比較を行い、相互にレビュー結果をもちよる予定にしていた。しかし、集会をもつ機会がなかなか調整がつかないことや、分析視覚が十分にクリアーなうえで共有されるところまでいかず、その点で、最近になり刊行された、統合レポートなどの素材を利用することを考える必要があった。今年の後半では、質問票を作り予定であったが、レビューについて、平成24年度の前半にまとめる予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度においては、2つのグループにわけて、外部開示と内部管理の関係の調査、ならびに、外部への多様な開示と外部への影響の2つについて、調査を進めていく。また、レビューを国際企業・グローバル企業に関して十分でないのでそれを資料研究として平行的に進める。成果については、11月から2月あたりにまとめていき、各研究者の成果について公表していく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究費については、大半の費用は、調査旅費と研究集会のための旅費であり、大阪と東京で合計3回程度を予定している。また、全体の成果に関連した資料等について、収集分類するために雇用費用が発生する。文献については、消耗品扱いとして、一括、研究代表者のところで、購入する予定である。
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Research Products
(4 results)