2013 Fiscal Year Annual Research Report
チベット、新疆、内モンゴル3自治区における観光産業発展の動態
Project/Area Number |
23653123
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
山田 勅之 神戸大学, その他の研究科, 研究員 (40582995)
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Keywords | 観光 / 民族問題 / 新疆ウイグル自治区 / 内モンゴル自治区 / チベット |
Research Abstract |
本研究の目的は中国少数民族地域のうち、チベット自治区、新疆ウイグル自治区、内モンゴル自治区を対象に、観光産業発展の動態を明らかにし、発展の恩恵の行方と民族問題との関連を検討することにある。平成25年度は8月7日~9月12日にかけて成都、新疆ウイグル自治区、内モンゴル自治区を調査した。 まず成都ではチベット族社会において祭事や儀礼をはじめ、様々な社会活動において利用され、現在土産物の主要アイテムとしても広く流通しているカタ(kha btags, 祝布)の生産現場を調査した。ここから、生産・卸・小売といった流通全てにおいて、成都近郊の漢族が担っていることを明らかにした。これにより平成23年度に残された課題を解決することができた。 次に新疆ウイグル自治区ではウルムチの民族舞踊劇場と土産屋を中心に調査した。そこから、営業動態、従業員や舞踊演者、舞踊内容などの詳細について把握することができた。また、新疆大学旅游学院の教員と管理部門者たちと会合を持ち、平成26年度以降の共同研究について話し合った。 内モンゴル自治区では、まずオルドスでチンギスハーン陵旅游管理局所属の方から、観光地としてのチンギスハーン陵の動態について聞き取りをし、それらを把握することができた。パオトウ、フフホトでは旅行会社、ホテル、土産屋、観光スポットを調査対象とした。また、内蒙古大学蒙古学院の教員と会合し、平成26年度以降共同研究について話し合った。 なお、本年度の研究発表は雑誌1編、発表1回であった。
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Research Products
(2 results)