2013 Fiscal Year Annual Research Report
業務のコンピュータ化に伴う隠れた労働の可視化に向けたワークプレースの相互行為分析
Project/Area Number |
23653137
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Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
山崎 晶子 東京工科大学, メディア学部, 准教授 (00325896)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 敬一 埼玉大学, 教養学部, 教授 (80191261)
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Keywords | 相互行為分析 / ワークプレース論 / マルチタスク / 多人数 / 言語的行為 / 身体的行為 / ワークの実践 / エスノグラフィー |
Research Abstract |
H25年度は、昨年度と同様に大別して三つの活動を行った。 本研究は、ある企業でのワークプレースにおける多様な実践として、現場の研究者とともにエスノグラフィーを行った。 1.企業のみならず、NPO、ミュージアム、高齢者施設などでの調査研究を加えた。高齢者施設で、一人の介護者がいかにして複数人の高齢者に対応するか、また複数人の介護者がいかに複数人の高齢者に対応するかを研究した。マルチタスク、多人数における、業務の断片化にかかわる問題は、分析を終えたためH26年度より論文として発表する予定である。2.会議場面の分析に関してもH24年度に引き続き会議における相互行為を発話と身体的行為の協調という観点から分析を行った。会議の議事の進行と進行の立ち後れ、中断、途中参加、議事の終結などに関して分析を行い、企業で数回にわたり議論と分析を行った。H26年度は、論文を投稿する予定である。3.ワークプレースにおけるエスノグラフィーの実践として、企業においてエスノグラフィーを実践した。 本研究の意義 1.ワークの現場におけるワーク実践の可視化。ワークの現場における行為を、複数人が複数のタスクを、発話と身体を用いて行うということに着目し、そのあり方を明らかにすることに意義がある。先行研究では、高齢者施設における複数の高齢者に対するサービスの順番の整序のありかたを明らかにしたが、本研究では、複数のタスクが存在する場合における複数人のサービスの順番の整序を、明らかにした。2.会議場面の明確化 会議における議事進行や中断や中途退出および参加などを、言語的行為と身体的行為から明らかにした。3.ワークプレースのエスノグラフィーを通して、ワークの現場の日々の実践の意義を明らかにした。
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Research Products
(10 results)