2013 Fiscal Year Annual Research Report
グローバルヘルスに有効性を持つ看護労働政策の基礎研究
Project/Area Number |
23653145
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Research Institution | Takada Junior College |
Principal Investigator |
山田 亮一 高田短期大学, その他部局等, 教授 (90442243)
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Keywords | 看護労働力移動 / フイリピン人看護師 / グローバリゼーション / WHO / ICN / イギリス / カナダ |
Research Abstract |
本年度の研究課題はカナダにおけるフイリピン人看護師の動向を調査研究することである。そのためにカナダ及びフイリピンを訪問し関連する大学、看護研究機関、及び看護協会、病院等を調査した。 調査内容としては看護労働力の移動概数や移民政策、及びそれに伴う課題、効果を調べた。調査結果としては2008年の経済不況にともない減少傾向にあり、また移民政策等も外国人看護師の移動も困難になる傾向にある。 ただ、カナダにはフイリピン人の不法滞留が目立つ傾向が大きくなつている。 イギリスにおけるフイリピン人看護労働力の移動においても、2000年初めから比べれば大幅な減少であり、看護労働力はEU域内、または従来の英連邦加盟国、市民権をもつ同胞により補填される傾向にあるのは同じである。イギリスとカナダ間の看護労働力移動は明確な数値が与えられないこともあり、その効果は調査が困難であり、今回は検証が困難である。よって今回の検証の対象外としたい グローバルな看護労働力移動によってもたらされる政策を検証することを目的としたのがこの調査研究の意図することでもある。以上の調査結果からグローバルな看護労働力移動により両国のウィン・ウインな関係を証明するのは困難な面が見て取れる。しかし、2000年代の初期においてはグローバルな関係が両国相互に一定の効果をもたらしているのである。労働移動の活発な時期を限定して労働移動の効果を検証することになろう。
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[Book] 社会的養護2014
Author(s)
林邦雄・谷田貝公昭・千葉茂明・山田亮一
Total Pages
216ページ(p63-p74)
Publisher
一芸社
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