2012 Fiscal Year Research-status Report
物質使用障害治療のエビデンスに基づく家族支援のあり方についての研究
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23653153
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Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
山野 尚美 京都府立大学, 公共政策学部, 准教授 (90268748)
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Keywords | family / parent / substance use disorder / drug dependence / drug abuse / addiction / social work / evidence based |
Research Abstract |
保健・医療と司法の各実践領域における家族支援の実態把握のために、前者については、全国13自治体(5つの政令指定都市を含む)の精神保健福祉センターにおける、薬物乱用・依存者の家族を対象とした事業等の実施状況についての聞き取りおよび質問紙調査を実施した。また司法領域においては、関西および中部エリア内の4カ所の保護観察所における、薬物事犯者の家族を対象とするプログラムの実施状況についての聞き取り調査を実施した。 さらに、薬物依存者の家族を対象とする研修プログラムを実施し、その参加者を対象とした質問紙調査を実施し、その結果に基づいて、①家族が求めている情報 ②薬物依存に関する客観的事実について十分に理解されておらず、理解を促す必要があると考えられる情報について考察した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
保健医療領域および司法領域における薬物依存者の家族支援の実施状況、プログラムの根拠となる理論等について把握した。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度にあたるので、薬物依存者の家族支援の目的、方法、実施状況等について、文献および調査研究の結果を踏まえて整理する。 薬物依存者の家族支援におけるプログラム評価のあり方、とりわけその基準になる概念の明確化を試みる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
海外渡航費が当初予定よりも低額であったため、次年度使用分が生じた。 当該費用は、文献購入に充てる予定である。
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Research Products
(1 results)