2012 Fiscal Year Research-status Report
地域における権利擁護システム構築に貢献する市民後見人の役割に関する研究
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23653159
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| Research Institution | Den-en Chofu University |
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Principal Investigator |
金井 守 田園調布学園大学, 人間福祉学部, 教授 (90382572)
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| Keywords | 国際研究者交流 スウエ―デン・ストックホルム / 国際研究者交流 オーストラリア・メルボルン / 国際研究者交流 イギリス・ロンドン |
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| Research Abstract |
1.市民後見人・民生委員・保護司における公的市民活動の特徴比較研究
市民後見制度及び市民後見人の活動の特徴を明らかにするため、市民後見人、民生委員、保護司の公的市民活動の制度と活動内容を比較検討した結果、市民後見人が法的権限を持って支援する点や活動を行うに当たって被後見人支援のネットワークや市民後見人支援組織を必要とする点その他が明らかになった。
２．情報交換及び研究成果の発表
以下の学会に参加し、他の研究者・実践者からの情報収集を行い、また、研究成果を発表して意見交換を行った。（１）ソーシャルワーク世界会議（2012年7月 スウエ―デン）への参加。英語による口頭発表「地域における後見支援の組織化の必要性に関する研究」。（２）第2回成年後見世界会議（2012年10月 メルボルン）への参加。英語による口頭発表「日本における市民後見人の役割に関する考察」。（３）日本社会福祉学会第60回秋季大会（2012年10月 関西学院大学）への参加。口頭発表「地域における積極的権利擁護活動の基盤形成」
３．権利擁護の先駆者エリザベス・フライに関する研究・現地調査
監獄改良・慈善事業家であるエリザベス・フライ（1780－1845 イギリス）に関する書籍収集・文献検索を行った。また、2013年2月に、ロンドンその他にあるE・フライ関係のの事跡を訪ね確認し、また、複数の図書館を訪ね関係する図書を閲覧した。その他として、「平成24年度市民後見推進モデル事業自治体研修会」で講師となり、助言を行い、他の発表者等と情報交換を行った。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度、文献探索や研究者等との情報交換を行い、民生委員等との比較研究ができたことは評価できる。また、研究成果を積極的に発表し他の研究者・実践者の評価にさらしたことは意義があった。
一方、研究の目的では、本年度に各地の後見支援組織と市民後見人に関する調査を実施する予定であり、調査計画の学内承認も得て準備していたが、エリザベス・フライに関する研究へと拡大したこともあり、年度内実施ができなかったので、次年度に次年度計画分と合わせて実施する。
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| Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の目標は、各地の後見支援組織及び市民後見人に対する調査を実施したうえで、地域の権利擁護システム構築に向けた方向性を探ることである。調査表等は準備できているので、調査対象組織との連絡等具体的な調査手続きを開始する。
次年度実施予定の市民後見人に関するシンポジウムの開催を予定通り実施する。
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| Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度研究費を以下の計画により使用する。
（１）後見支援組織及び市民後見人に関する調査の実施。各地の後見支援組織を訪問し、後見支援組織職員及び市民後見人に対しヒアリングを行う（後見支援組織10箇所程度及び市民後見人20人程度）。（２）市民後見人に関するシンポジウムの実施。複数のシンポジストによる発表及び意見交換を行う。（３）研究成果の発表・情報交換の実施。アジア・太平洋ソーシャルワーク会議（教育学会と合同 フイリピン）へ参加し情報交換を行う。また、日本社会福祉学会へ参加し、研究発表を行う。
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