2014 Fiscal Year Annual Research Report
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23653165
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Research Institution | Takasaki University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
千葉 千恵美 高崎健康福祉大学, 人間発達学部, 教授 (00352550)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 国際結婚 / 支援 / 国際交流協会 / 保育所 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度においては、国際結婚を多く受け入れている保育所むけに、具体的支援を行っている浜松国際交流協会(静岡県浜松市)、横浜国際交流協会(鶴見国際交流センター)の2か所を訪問した。保育所への具体的な支援と移住してきた外国籍の人達のための通訳、公共団体への同行を行い、保育所入所の手続き、その他必要な手続き等様々な方法を取り支援していた。特に浜松国際交流協会の場合、外国籍の親支援にも力を入れており、異文化によるカルチャーショックを解消するために、同国の人達によるパーティから始まり、母国語で会話できるコーナーを設けるなど、精神的な支えとともに日本で、生活していくための具体的な支援を行う、きめ細かいサービスが整っていた。子どもの適応力と親のバランスのとり方などを考慮に入れたペアレントトレーニング講座は好評で、保育所で対応が難しい場合、この講座を受け、また精神疾患が疑われる場合は精神科クリニックに同行し、母親のメンタルへルスを行う支援をしていた。窓口業務には様々な言語、ポルトガル語、英語、韓国語、中国語等に対応できるスタッフと、日本の資格である精神保健福祉士、社会福祉士、保健師をもった語学に堪能である支援が外国籍の親子を支援していた。横浜国際交流協会(鶴見国際交流センター)では、中国人の母親が多く、特に保育所からの依頼で行われていたのが、お昼のお弁当作りを体験させ、子どもが喜ぶお弁当講座が中国人の母親を支援していた。訪問時この講座が開講されており、中国人の母親がお弁当作りに参加していた。安価な鶏肉、旬の野菜、ウインナーを利用してのたこ、かにつくりは、お弁当作りの習慣のない中国籍の母親たちは、新鮮な刺激となり、何度もボランテイアで参加している通訳者、料理指導者に確認しながら完成をさせていた。2つの交流協会による外国籍の母親支援は、保育所側としてもとても役立っていることが理解できた。
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