2012 Fiscal Year Research-status Report
生涯教育におけるESP教授法の開発-直島観光ガイド英語研修の実践を通して
Project/Area Number |
23653189
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
水野 康一 香川大学, 経済学部, 教授 (20243751)
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Keywords | 生涯教育 / 英語教育 / 学習動機づけ / ESP |
Research Abstract |
本研究課題は,1)生涯教育として英語を学んでいる人,および観光地においてボランティアガイドを行っている人を対象に,英語学習会を継続的に実施,2)受講者である成人(中高年)学習者の英語学習動機づけと言語習得に関する調査を通じて,3)外国人観光客に通訳案内をするための英語教授法と教材を開発することを目的としている。 1)については,初年度より継続して実施している。講師が校務出張などの場合を除いて,基本的に毎週土曜日午前に香川大学内において2時間実施している。平成24年度は,計33回実施した。3月末時点での参加者は,名簿上は17名であるが,平均的な出席者数は1回あたり7~10名である。 2)については,学習動機づけについてのアンケート調査を行い,データを収集した。サンプル数が少ないこと,個人差の要因が非常に大きいことから,得られたデータから一般的な情報を得るための統計処理法が得られないでいる。記述データは得られているが,まだ学術論文として報告できる形になっていない。 3)教材については,学習会の資料を蓄積すると同時に,直島および高松市内の栗林公園についての観光情報を収集し,冊子化する作業を行っている。情報収集については,直島町観光協会,栗林公園管理事務所,および通訳ガイドグループの協力を得ている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
英語講座の実施と教材の準備(資料収集)はほぼ計画通りに進んでいる。教育実践や資料収集の作業に時間を費やしており,もう少しで調査結果や成果物を公表できるというところである。
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Strategy for Future Research Activity |
成人学習者の英語学習動機づけと言語習得について基本的な理解を得ることが,効果的な教授法や教材開発のために必須である。学習者動機づけに関するデータ処理については,さまざまな統計処理法を検討したが,いずれも有意な結果がえられなかった。現在はアクションリサーチの手法を用いて省察に基づく教授法の改善を行っており,実践報告としてまとめる予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
引き続き,専門書籍(学習動機づけおよびデータ処理手法に関するもの),統計処理ソフトウェアを購入する。現地および先進事例地への調査旅費,および研究発表のため学会等への出張旅費,および教材出版費として使用する。
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