2011 Fiscal Year Research-status Report
授乳・離乳の指針(ガイド)が食の養育行動に及ぼす影響
Project/Area Number |
23653192
|
Research Institution | Kyoritsu Women's University |
Principal Investigator |
河原 紀子 共立女子大学, 家政学部, 准教授 (90367087)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
根ケ山 光一 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (00112003)
外山 紀子 津田塾大学, 学芸学部, 准教授 (80328038)
|
Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
|
Keywords | 授乳・離乳 / 指針 / 食発達 / 養育行動 / 文化比較 |
Research Abstract |
本研究は、授乳・離乳に関する厚生労働省の指針(ガイド)、および保健センター等での指導に焦点をあて、よりグローバルな文脈のなかで食の問題をとらえようとするものである。 今年度は、研究代表者と分担者および研究協力者(フランス・トウルーズ第二大学の則松宏子氏)の4名全員で質問紙作成に向け、質問項目の検討および原案の作成を行った。 質問紙の種類として,保健センター対象のもの、病院・産院調査対象のもの,養育者対象のもの、さらに世代間の比較のための養育者の母親(祖母)対象のもの、合計4種類の原案を検討・作成した。前者2つの質問紙では,病院・産院での入院前教育,産後の指導の実態,保健センターでの授乳・離乳の指針(ガイド)の通達と指導の実態を問うこととした。後者2つの質問紙では,保健センター・病院・産院調査対象の項目の他に,授乳・離乳行動の実態,家族や育児サポートの状況,子育て全般に対する信念や価値観に関する項目、祖母と母親(母親と娘)間での子育てや授乳等の考えやアドバイスの受け止め等について問う項目を加えた。本研究では日本だけでなく、フランスでの調査も予定しているため、これらの4種類の質問紙の原案は日本語で作成されたが、その後、則松氏がフランス語版を作成するために、すべての質問項目について再検討を行った。 また、調査地の選定については、いくつか候補は挙がったが、今後三世代家族の比率や育児環境,食育事業などの点から特徴的な地域を抽出するための資料の収集を行った上で決定することとなった。 なお、研究代表者の産休・育休にのため、1年の補助事業期間の延長を申請している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者の産休・育休による中断のため、当初の研究計画では、今年度は,調査地を選定するための文献調査と質問紙の作成を行う予定であったが、質問紙の原案作成までとなり、調査地の選定は次年度における課題となった。また、本研究では日本だけでなく、フランスでの調査も予定しており、初年度はフランスについても公的機関の指針や医療機関での方針の傾向やそのばらつき、また食育事業にかわるフランスでの特徴的内容を把握するために,情報収集を行う予定であったが、同様の理由から、質問紙の作成の準備までとなった。
|
Strategy for Future Research Activity |
調査地を選定するための文献調査と質問紙の作成を行う。調査地の選定にあたっては、三世代家族の比率や育児環境,食育事業などの点から特徴的な地域を抽出するための基礎資料を集め、検討する。質問紙は,昨年度検討した原案の最終確認、フランス語版の質問紙作成を行い、予備調査を実施する。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本研究では、質問紙調査を実施する予定のため、調査用紙の印刷・配布にあたってコピー用紙、封筒等の文具(消耗品費)、郵送費を必要とする。質問紙の印刷と配布、調査データの打ち込み等については、資料整理補助者に作業を依頼することになるため、そのための謝金、および予備調査協力者に対する謝金を必要とする。また、打ち合わせのための旅費も計上している。
|