2013 Fiscal Year Research-status Report
文化的・社会的要因がADHD傾向のある大学生の支援ニーズに及ぼす影響
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23653198
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
高橋 知音 信州大学, 教育学部, 教授 (20291388)
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Keywords | ADHD / 大学生 / ソーシャルサポート / ソーシャルスキル / 国際比較 / 支援ニーズ / 国際研究者交流 / アメリカ:オーストラリア |
Research Abstract |
大学における発達障害学生の支援は国際的に重要なテーマであり、我が国でも近年その取り組みが本格化しつつある。発達障害の中でも米国ではADHDが主要な支援対象となる一方、日本学生支援機構の報告に見られるように我が国では自閉症スペクトラム障害に関する報告が多い。申請者はこれまで、ADHD傾向自体には日米で差がないこと、日本においてはADHD傾向があっても支援を求めない場合が多いことを明らかにしてきた。今回、こうした日米間の違いの背景には、求められなくても先回りして他者を支援しようとする日本的な集団のあり方が関係しているのではないかとの仮説を立てた。本課題では、ADHD傾向と支援ニーズとの関係にソーシャル・サポートがどう関与しているかを、日本、米国、さらに第3の文化圏として中国も含めた比較を通して明らかにすることを目的とした。これまで、発達障害者への支援は認知機能との関わりで論じられることがほとんどであったが、文化的、社会的要因を考慮することの意義が実証されれば、支援のあり方にあらたな視点を加える必要性が求められるようになるはずである。平成25年度は、研究協力者であるMark Davis博士がオーストラリアへの大学へ移られたために、当初計画していたデータ収集ができなかった。その後、データ収集の可能性について意見交換を行い、平成26年度の研究の継続を確認した。その間、オーストリア、インスブルックで開催される国際高等教育と障害会議でさらに情報収集を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究協力者のMark Davis博士が大学を移ることになり、その前後、当初予定していた米国でのデータ収集が困難となったため、研究を進めることが困難であった。
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Strategy for Future Research Activity |
Mark Davis博士がオーストラリアへの大学へ移ることに伴い、オーストラリアの大学生を対象としたデータ収集に切り替える。ADHDチェックリスト、ADHD困り感質問紙、POMSをオーストラリア、日本で実施し、ADHD的傾向とメンタルヘルスの関係の仕方の国際比較を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究協力者のMark Davis博士がオーストラリアの大学へ移ることに伴い、当初計画していた海外での研究打ち合わせを26年度に実施することとしたため、次年度の使用額が生じた。 調査のための質問紙を購入すると共に、海外での研究打ち合わせ旅費や、データ収集、データ入力の謝金にあてる。
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