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2013 Fiscal Year Annual Research Report

社会的条件不利にとりくむ学校メンタルヘルスマネジメントの研究

Research Project

Project/Area Number 23653206
Research InstitutionOsaka City University

Principal Investigator

弘田 洋二  大阪市立大学, 人文社会系研究科, 教授 (60285278)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 新井 肇  兵庫教育大学, 学校教育研究科(研究院), 教授 (60432580)
柏木 宏  大阪市立大学, 人文社会系研究科, 教授 (90364017)
全 泓奎  大阪市立大学, 都市研究プラザ, 准教授 (00434613)
矢野 裕俊  武庫川女子大学, 文学部, 教授 (80182393)
Keywords学校メンタルヘルス / 社会的条件不利 / アメリカにおけるSBMH / スクールカウンセラー / 養護施設心理職員 / 包括的支援
Research Abstract

25年度は前年度より継続している「西成区要保護児童対策地域連絡協議会」(毎月1回開催)にて、社会的条件不利地の地域特性について定点観察を継続した。それと並行して、とりわけ家庭の養育条件が悪い地域のT中学とN高校の状況について、生徒指導担当の教諭、スクールカウンセラーと精神保健福祉士に聞き取り調査を行い、不登校や学業不振児の占める割合とそれに対する取り組みについて情報を得た。
23年度に実施した①養護施設の心理職員、および社会的条件不利地に勤務するスクールカウンセラーへのFGI(グループインタビュー)、24年度に実施した②カリフォルニア調査(地域のメンタルヘルスプロバイダーのSBMHへの関与の仕方と行政との連携関係)、25年度の③西成の学校と地域調査を総合して、調査報告書を作成した。以上が25年度に行った活動である。
アメリカのスクールメンタルヘルスの隆盛の背景と、その取り組みの特徴を把握し、日本の現状を比較した。予算措置、およびメンタルヘルスシステムが異なる日本とアメリカの活動の特徴が明らかになった。アメリカにおけるSBMHの取り組みは、医療保険制度に基づいて、予防的、早期介入的取組が非常に活発に展開されていた。日本と比較すると、学習条件不利をもつ子どもたちへのメンタルヘルス的な介入を促す認識と、サービス提供体制の不足という現状が明らかになった。西成の中学、高校の事例においては、従来より社会的条件不利地の子どもたちへの「人権教育」という形でエンパワメント活動が行われてあり、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーなどの専門家と連携したメンタルヘルスのシステム化が可能である。社会的条件不利の多い西成における現状と取り組みから、学習に関連するメンタルヘルスの包括的な活動を企画する必要性とそれをどのようにシステムとして実現するか、その可能性がが明らかになった。

  • Research Products

    (2 results)

All 2014

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] 新しい公共事業とその評価をめぐる問題-大阪市の子どもの家事業の評価を一事例として2014

    • Author(s)
      弘田洋二
    • Journal Title

      共生社会研究

      Volume: 8 Pages: 25-37

  • [Journal Article] 日本の社会統合阻止要因と解決模索に関する事例研究2014

    • Author(s)
      全泓奎
    • Journal Title

      韓国保健社会研究院社会統合研究センター

      Volume: 国民大統合総合計画 Pages: 269-293

URL: 

Published: 2015-05-28  

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