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2012 Fiscal Year Research-status Report

最新コミュニーション技術の生理心理学 -これ以上、誤った判決をださないために-

Research Project

Project/Area Number 23653214
Research InstitutionKansai University of International Studies

Principal Investigator

中山 誠  関西国際大学, 人間科学部, 教授 (60554988)

Keywords覚醒イベント / 符号化 / CIT
Research Abstract

Concealed information test(CIT)に関して、犯行時に起きたイベントが詳細事実の符号化におよぼす影響について検討した。すなわち、犯行中に実験参加者自身が強い情動的覚醒を生じるような行動を自らおこなう条件(自己覚醒)、犯行中に犯行場面に予測しない侵入者が現れる条件(他者覚醒)ならびに覚醒イベントのない条件(統制)において、生理指標の比較を行った。
その結果、SCRにおいて、条件(自己覚醒、他者覚醒、統制)と質問内容(裁決・非裁決)の2要因の分散分析を行ったところ、質問内容の主効果ならびに条件と質問内容の交互作用が有意で、下位検定では自己覚醒と他者覚醒での項目間の差が、統制条件を上回ることが明らかにされた。したがって、覚醒条件は統制条件よりもCITの検出率を高める作用があるものの、その内容が自己覚醒と他者覚醒で有意な差がないとがことが明らかにされた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

覚醒イベントの実験を追加して先に実施したものの、研究は順調に進行している。今年度は真偽判断の実験と、CIT実施中の実験参加者・検査者のSCRを同時測定する実験を実施予定である。

Strategy for Future Research Activity

特定の命題を示し、真偽判断をおこなわせる事態で、生理指標を測定する。「ペンギンは鳥類である」「クジラはほ乳類ではない」「ニューヨークはアメリカの首都である」「ボンはドイツの首都ではない」・・・などの命題を呈示し、真の命題に「真」、偽の命題に「偽」のキープレスをおこなわせる条件(真実条件)と、真の命題に対し「偽」、偽の命題に対し「真」のキープレスをさせて(虚偽条件)、情報処理負荷が一過性の生理反応に及ぼす影響と、持続的水準での覚醒レベルを測定する。 真実を答える群ではありのままを述べるので、特別な情報処理活動をおこなう必要がないため、生理的変化は起きないが、虚偽返答条件では緊張の水準も高く、複雑な処理に伴うSCRの発現が予測される。
このような基礎研究に続いて、さらに、実験中の被検者と,測定中の実験者のSCRの同時測定をおこなう予定である

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

実験実施のための、追加の測定用システムの導入、ディスポ-ザブル電極などの消耗品の購入、学会参加の参加費、交通・宿泊費にあてる予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2013

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 模擬犯罪中の覚醒イベントがCITにおよぼす効果2013

    • Author(s)
      中山 誠
    • Organizer
      日本心理学会
    • Place of Presentation
      北海道札幌コンベンションセンター
    • Year and Date
      20130919-20130921

URL: 

Published: 2014-07-24  

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