2013 Fiscal Year Annual Research Report
タイにおけるイスラーム圏留学の実態とその留学モデル構築に関する実証的研究
Project/Area Number |
23653263
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
S Kampeeraparb 名古屋大学, 国際開発研究科, 講師 (90362219)
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Keywords | タイ:エジプト:マレーシア / ムスリム / 留学交流 / 高等教育 |
Research Abstract |
本研究の目的は、タイ人ムスリム留学生を対象に、イスラーム諸国への留学の実態について、送り出し国と受入れ国の相互関係を踏まえて実証的に明らかにすることにある。これを通して、イスラーム圏を軸とした新たな留学モデルの構築をはかることを目的とする。 最終年次にあたる平成25年度の研究実施計画は、受入れ国マレーシアにおける留学交流状況の把握と〔イスラーム圏における留学交流モデル〕の構築である。その具体的な課題はタイ人ムスリム留学生の主要受入れ国であるマレーシアを対象に、①タイ人ムスリムを対象とした留学交流制度・支援体制を把握し、②送り出し国タイのプッシュ要因、受入れ国のプル要因について相互関係を解明し、③総括的な分析により〔イスラーム圏における留学モデル〕を構築することにあった。 研究の実施にあたっては、マレーシアにおける留学交流状況を把握するべく現地調査を行った。具体的には、①イスラーム高等教育の実施体制と現状、②ムスリム留学生の受け入れ・支援体制、③タイ人ムスリム留学生の実態、について調査を行い、その状況を解明した。さらに、エジプトおよびマレーシアでのフィールドワークによって得たデータを分析し、研究グループ間で〔イスラーム圏における留学モデル〕の特質を検討した。
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