2013 Fiscal Year Annual Research Report
「学士力」を客観的に査定するルーブリックの研究開発
Project/Area Number |
23653267
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
川嶋 太津夫 大阪大学, 未来戦略機構, 教授 (20177679)
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Keywords | 教育社会学 / 高等教育 / 質保証 / 学習成果 / アセスメント / ルーブリック |
Research Abstract |
本研究の背景:(1)知識基盤社会の到来や経済のグローバル化の進展の中で,その中核的人材を育成する高等教育の質の保証が強く求められるようになった.(2)高等教育の質は,教員やカリキュラムなどのプログラムの提供側ではなく,学生が何を学び,何ができるようになったかという「学習成果Learning Outcomes」が重視されるようになった.(3)各国で学習成果を重視した高等教育改革が進む中,我が国でも2008年に中央教育審議会から「学士課程教育の構築に向けて(答申)」が出され,その中で,多様化した我が国の学士課程教育において,共通に獲得させるべき学習成果として「学士力」※が提言された.(※<知識・理解><汎用的技能><態度・志向性><総合的な学習経験と創造的思考力>)そのような状況において,「学士力」の提言は広く理解されたものの,そのような能力をどのように獲得させるべきか(育成法),また,その達成をどのようにして確認すべきか(アセスメント)については,まだ十分に検討がなされていない. 本研究の目的:欧米の学習成果及びそのアセスメントに関する先進事例を収集し,批判的に分析することを通じて,我が国の「学士力」のアセスメントへの示唆を与えることを通じて,高等教育の質保証の向上に貢献することを目指した. 本研究の活動成果:欧米,特に米国の関連学会等(たとえば,AACUのGeneral Education and Assessment Conference, Association for the Assessment of Learning in Higher Educationなど)に参加し,学習成果の策定の仕方と,アセスメント,とりわけルーブリックを活用したアセスメントの方法を学んだ.
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Research Products
(1 results)