2011 Fiscal Year Research-status Report
アントレプレナーシップのアセスにより生きる力の実質化を図るプラットフォームの構築
Project/Area Number |
23653281
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
有本 昌弘 東北大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (80193093)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | アントレプレナーシップ / 生きる力 / サスティナビリティ / シチズンシップ / 形成的アセスメント |
Research Abstract |
本研究テーマは、東日本大震災があったことにより、かえってテーマとして当初より大きな課題となりつつある。本年は、以上のような制約の中で、進められた。アントレプレナーシップは、国内でのキーコンピテンシーの大きな frameworkの1つとなりうる。しかしながら、このことが、サステナビリティという未来志向の概念との緊張関係で論じられることは国内では見られない。これを、A県H村にて実践を参与観察し、具体的な体験学習として行われている様子を記述し、大きな学校改善のリーダーシップと学習のフレームの中に落とし込むことを試みた。あるいは、全国的なユネスコ・スクール(ASPネット)の大会でのフォローアップを試み、高校レベルで成果を上げていると思われる学校にて、聞き取り調査することにより、国内での適用可能性を吟味検討した。結果の一部は、平成23年度は、WALS (World Association of Lesson Studies) 2011 で発表した。International Conference on Sustainable Development 2011(ウェブコンフェレンス)Research for Japanese-Like Competency and Assessment Through Challenges of Eager Schools for Sustainability after the Great Earthquake and Tsunami これについては、OIDA International Journal of Sustainable Development, Vol. 3, No. 9, pp. 61-70, 2012.にて、掲載された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
東日本大震災があったため、テーマとして当初より大きな課題となりつつあるが、初年度としてはやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
高校での実際のカリキュラムにおいて、サスティナビリティとアントレプレナー、シチズンシップの緊張関係を追求してみたい。具体的には、すでにデータ収集してきているユネスコスクールAPSNet加盟校から量的質的データの収集に努めたい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
県内の他、岡山や東京、秋田でのフィールド校への交通費(大学院生含め)と翻訳謝金、等への利用を考えている。なお、次年度に使用する当該研究費が数万円生じたが、消耗品をあえて購入しなかったというような状況であった。翌年度以降に請求する研究費と合わせた使用計画については、科研での成果の公表という目標達成に見合う謝金や交通費にあてたいと考えている。
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