2013 Fiscal Year Annual Research Report
教育学部美術科における領域横断的授業「具象表現」の構想―絵画・彫塑領域から―
Project/Area Number |
23653293
|
Research Institution | Hyogo University of Teacher Education |
Principal Investigator |
前芝 武史 兵庫教育大学, 学校教育研究科(研究院), 准教授 (50403308)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
初田 隆 兵庫教育大学, 学校教育研究科(研究院), 教授 (60273819)
淺海 真弓 兵庫教育大学, 学校教育研究科(研究院), 准教授 (50533428)
|
Keywords | 具象 / 絵画 / 彫塑 / 領域横断的 / 教育 / 指導内容 / 指導方法 / 教科内容学 |
Research Abstract |
現代の美術表現の多様化や広がりには目を見張るものが,一方で美術とは何か,また図画工作科・美術科教育は一体何を教えているのかといった議論が昨今非常に多くなってきた。我々は教員養成系大学美術コースで造形芸術たる美術を通し,何を学ばせ,どんな力をつけさせたいのか。本研究では絵画・彫塑の双方の領域にまたがり,美術史の中でも特に長い歴史のある具象的な表現をテーマとした授業科目の構想を試み,その実技内容,指導,教育的意義等を考察し,その基礎的事項を浮き彫りにした。具象表現は絵画・彫塑の両領域に共通して存在するが,本研究では,それぞれの領域を専門とする教員が連携した形でこれを進め,現在まで曖昧であった両領域の共通項や,美術教育における具象表現の今日的意義を考察した。 本研究は教員養成系大学美術科における絵画・彫塑領域横断的授業科目「具象表現」の構想と実践並びにこれに関する省察を行うことを目的としているが、この「教員養成系大学美術科における絵画・彫塑領域横断的授業科目「具象表現」」に関する2編の論文が『美術教育学研究(大学美術教育学会誌)』に掲載された。研究機関は3年間としたが、2年目の取り組みをまとめたものが1編と、3年目の取り組みと全体総括したもの1篇がそれらにあたる。この研究を通して、上記研究目的に関する成果が、科研申請段階時に予想した内容よりも、大きく上回る充実した内容が得られたと考えている。
|
Research Products
(2 results)