2011 Fiscal Year Research-status Report
abstinence の性教育カリキュラム編成に関する研究
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23653305
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Research Institution | Yamanashi Prefectural University |
Principal Investigator |
滝沢 美津子 山梨県立大学, 看護学部, 准教授 (50257268)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中込 さと子 山梨大学, 医学工学総合研究部, 教授 (10254484)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | Abstinence / 性教育 / カリキュラム編成 / 包括的創成 / 全人的教育 |
Research Abstract |
1.先行研究の文献検討では,Abstinenceの性教育は若者のHIV,性感染症予防,妊娠防止のために重要な行動上の方略であることが明らかにされている。一方でAbstinenceの性教育が唯一の選択肢であることには慎重であること,その具体的な運用においては論争があることも事実である。しかしアメリカの公立学校の性教育においては,包括的な性教育の一環として必要かつ適切な内容は広く支持されている。一連の知見は本研究の目的であるAbstinenceの性教育カリキュラム編成を検討していくうえで貴重な示唆を得ることが出来た。2.現在,小学校,中学校の教育現場で性教育を実施している教師に,性教育への取り組みと具体的な展開についてインタビューを実施した。これはpilot studyの位置づけで行ったが、次年度の本調査に向けて質問票作成への具体的な手がかりが得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成23年度の当初計画の骨子は1.国内外で実施されてきたAbstinenceの性教育の実際とその影響について,学術的な調査研究に関する先行研究の文献検討。2.国内外の教育機関やコミュ二ティで実施されているAbstinenceの性教育の実際を知る。この2点で進めてきた結果,前項で示した研究実績を得ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成23年度の研究実績を視野に入れながら,調査票を用いてアンケート調査を行う。調査対象は小学校,中学校の義務教育現場で保健,健康教育を担当する教師と性教育を受けた中学生,高校生とする。調査票の作成は,pilot studyの結果を参考に具体的な質問項目を作成し本調査の実施に備えていく。調査研究の進め方でデータ収集に関しては,基本的には地域を視野に入れて公立学校を所管する教育委員会の協力を得るが,一方で私立中学校,高等学校にもアプローチし協力を依頼していく。というのは研究推進の方策として,将来的にAbstinenceの性教育のカリキュラムの検討,創案作成,試行に向けて私学の教育理念やschool mottoとのタイアップや教育効果を期待するからである。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
主要な経費は本調査実施に関わる諸経費で,調査協力機関や調査者への謝礼,調査協力依頼や調整のため教育機関への出向旅費,質問票作成の諸軽費,切手など通信経費,データ入力及び解析協力者への謝金である。
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