2012 Fiscal Year Research-status Report
abstinence の性教育カリキュラム編成に関する研究
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23653305
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Research Institution | Tokyo Christian University |
Principal Investigator |
滝沢 美津子 東京基督教大学, 神学部, 研究員 (50257268)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中込 さと子 山梨大学, 医学工学総合研究部, 教授 (10254484)
稲垣 久和 東京基督教大学, 神学部, 特別教授 (50193545)
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Keywords | abstinence / 性教育 / カリキュラム編成 / 包括的創成 |
Research Abstract |
性教育の現場に関する調査とその分析は遅れているが、初年度の現場教師たちへのインタビューによりかなりの情報が得られており、2年目は、インタビュー結果と文献調査の成果を踏まえつつ、カリキュラム編成の資料となる性教育教材の作成を、片岡政子氏(東京基督大学/看護学)の全面的協力を得て行った。また性教育に関わる社会・倫理・宗教等との関わりの考察に力を入れ、最終年度のまとめに向けた準備作業を進めた。そのなかで、米国などのキリスト教学校の背景から提唱されてきたabstinenceの性教育を日本社会に適応するための課題も改めて確認され、倫理・宗教、家族学、ジェンダー論との関わりから、より包括的な性教育カリキュラムに向けた検討を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者の体調不良があり、性教育現場についてのアンケート調査とその分析が遅れているが、性教育カリキュラム作成に向けて大学での性教育教材の作成を行なった。また「包括的性教育」のカリキュラムの枠組みづくりは進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度(平成25年度)の計画は完成年度でもあるので総合的に以下の2つの方向で行う。 1.小中学生期のいわゆる思春期前期に生理的成長に伴う性ホルモン活動が活発化してくる時期に、abstinenceの性教育は心理的・精神的・人格的な成長が、生理的成長が差し向ける未知のものへの好奇心、性行動へのに打ち勝つための葛藤が起こる。そのための教育的アドバイス(芸術的、文学的、体育的)はどのようになされるかを総合的、倫理学的に身体論の哲学的テーマと共に検討する。 2.円満な大人に成長する段階での家庭教育のテーマがある。個体の自己防衛的、ヒューマンなabstinenceでは防げない、他の大人による性的虐待の実態が深刻であり、児童福祉、精神保健福祉上の大きな問題となっている。これは日本社会におけるジェンダー論の遅れと関係して被害を受けやすい子供に集中している。今後の性教育、家族学のテーマとしてまとめていきたい。
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