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2012 Fiscal Year Annual Research Report

発達障害者のための対異性パーソナルスペース教育プログラムの開発

Research Project

Project/Area Number 23653320
Research InstitutionYamagata Prefectural University of Health Science

Principal Investigator

佐竹 真次  山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (90299800)

Keywords教育系心理学 / 社会系心理学 / 発達障害 / 自閉症スペクトラム障害 / パーソナルスペース
Research Abstract

発達障害者、特に男性の自閉症スペクトラム障害(ASD)者に対して、女性に不快感を与えないための適切な「対異性パーソナルスペース」について教育するために、その根拠となる一般データを多数の定型発達(TD)の若者から収集して「対異性パーソナルスペース」の全体像を明らかにし、さらに指導前のASD者の認知がそのルールからどれだけ・どのように偏倚しているかを明らかにした上で、「対異性パーソナルスペース」のガイドブックを作成し、「対異性パーソナルスペース」の教育プログラムを完成させることが本研究の目的である。
対異性パーソナルスペースに関する諸項目から成る質問紙を作成し、20歳前後のTD女性165名、TD男性104名、ASD男性4名から回答を得て分析を行った。
結果として、TD女性側から見た場合の、相手の男性が接近すると仮定した許容距離は、年齢が低い方が近く、年代が上がるにつれて接近許容距離は伸びていき、中年男性に対して最も接近許容距離が遠いという結果となった。TD女性において、男性から注視されると仮定した許容時間は、距離とは逆に、年代が上がるにつれて短くなるという結果となった。許容できる声の大きさは相手の年代等にかかわらず50~60dBであった。許容身体接触部位については、体幹に近いほど接触が許容されず、幼い男の子に対しては複数の部位で比較的許容できるとされるが、中学生男子以上では許容部位が急激に少なくなった。表情では、男性の年齢が高くなるとネガティブ表情の許容率が極端に低くなった。TD男性から女性の認識を推定した場合のこれらの数値は、TD女性から見た場合のそれとほぼ一致していた。一方、ASD男性では個人差がきわめて大きいことが示された。
今後この調査で得られた定型発達者の一般データをもとに、発達障害者のための「対異性パーソナルスペース」教育プログラムを完成させる。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 男性は女性にどこまで接近してよいか:ASD青年の回答

    • Author(s)
      佐竹真次
    • Organizer
      日本発達心理学会第24回大会
    • Place of Presentation
      明治学院大学

URL: 

Published: 2014-07-24  

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