2012 Fiscal Year Research-status Report
代数幾何学的方法によるジーゲル保型形式に対する志村対応の研究
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23654016
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
対馬 龍司 明治大学, 理工学部, 教授 (20118764)
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Keywords | ジーゲル保型形式 / 佐武コンパクト化 / リーマン・ロッホの定理 / 消滅定理 |
Research Abstract |
(1) 昨年に引き続き正次コホモロジー群の消滅定理について研究した。この証明に関して、次の論文の方法・結果が応用できると考えるに至った。 Shing-Tung Yau, Yi Zhang: The Geometry on Smooth Toroidal Compactifications of Siegel varieties (2) ヘッケ作用素の固定点の研究を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
引き続き研究を行っているが、本年は新しい結果は得られなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
関係する正則ベクトル・バンドルに係数を持つ正則層のL2可積分層による解消の存在を証明し、L2調和積分論および小平・中野型の消滅定理によって問題の高次コホモロジー群の消滅を証明する。また、ジーゲル保型形式の空間に作用するヘッケ作用素の固定点(集合 )についてその幾何学的構造を調べる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
国内・国外に出張し、共同研究や意見交換を行う。必要な書籍を購入する。
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