2011 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23655092
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
中野 環 北海道大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40227856)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | πスタック構造 / 導電性ポリマー / アニオン重合 / ラジカル重合 / チオフェン / 立体構造 |
Research Abstract |
ポリマーの原料となるモノマーとして4-メチレンシクロペンタ[2,1-b;3,4-b']ジチオフェン(MCPDT)の合成法を確立した。。3-ブロモチオフェンとn-BuLiの反応により3-リチオチオフェンを調製し、これをチオフェン-3-カルバルデヒドと反応させてジ(3-チエニル)メタノールを得た。これをヨウ素化してビス(3-(2-ヨウ化チエニル))メタノールとしたのち、PCCでアルコール残基を酸化し、さらに銅触媒により縮環させてシクロペンタ[2,1-b;3,4-b']ジチオフェン-4-オンを合成した。これにMeMgBrを加えて、4-メチルシクロペンタ[2,1-b;3,4-b']ジチオフェン-4-オールとした後にp-TsOHを用いて脱水し、MCPDTを得た。MCPDTをn-BuLiを用いて重合したところ効率よくポリマーが得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
MCPDTモノマーの合成法を確立し、かつ、アニオン重合によるポリMCPDTの調製にも成功している。
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Strategy for Future Research Activity |
MCPDTポリマーの溶解性はあまり高くないため、溶解性を向上させると考えられる2-メトキシエトキシ基を導入した新規モノマーの合成法を確立する必要がある。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
MCPDTモノマーの合成法を確立するのに当初予想より時間がかかり、2-メトキシエトキシ基を導入した新規モノマーの合成に取り掛かることができなかったため当該費用が発生した。当該費用は2-メトキシエトキシ基を導入した新規モノマーの合成のための原料およびガラス器具等消耗品購入費、合成に有用な情報収集のための旅費等に主に充当する予定である。
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Research Products
(6 results)