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2012 Fiscal Year Annual Research Report

イオン液体を活用した二酸化炭素の効率的光還元

Research Project

Project/Area Number 23655144
Research InstitutionHosei University

Principal Investigator

木村 佳文  法政大学, 生命科学部, 教授 (60221925)

Keywordsイオン液体 / 二酸化炭素 / 光還元 / レニウム触媒
Research Abstract

本研究は二酸化炭素・イオン液体混合系において、光触媒をもちいて二酸化炭素の光還元をおこない、効率的な二酸化炭素処理システムを開発することを目的とするものである。今年度は二種類のレニウム触媒を合成し、電子供与剤としてトリエタノールアミンを用いて、イオン液体のアニオンおよびカチオンを系統的に変化させ、また温度圧力条件などをふることで、効率的な反応条件の探索をおこなった。その結果、反応効率はアニオン、カチオンともに強く依存し、また温度圧力によっても二酸化炭素の還元速度が非常に大きく影響されることがわかった。カチオンとしてはイミダゾリウム系、アンモニウム系、ホスホニウム系のいずれも検討をおこなったが、アンモニウム系やホスホニウム系ではほとんど反応が進まなかった。イミダゾリウム系では還元反応が進んだが、側鎖が長すぎると反応があまり進行しないことが明らかとなった。またアニオンについては、親水性のイオン液体では触媒の安定性が非常に悪く反応が進行しないことが明らかとなった。一般に疎水性のイオン液体では比較的効率よく反応が進行したが、ヘキサフルオロホスフェートでは電子供与剤とうまく混合せず、光反応を進めることができなかった。また圧力を上げると二酸化炭素の溶解度が増え反応速度が上がることが期待されたが、必ずしも期待した結果とはならず実験を行った中では5MPaが最適であった。また温度を上げると反応速度が上がるが触媒の安定性が下がることもわかった。一方で、過渡回折格子レーザー分光法を併用して、イオン液体の様々な条件下での輸送性質を測定し、反応速度過程に対する効果の補助的な評価をおこなった。
以上の結果をふまえて、今後は触媒の選択と電子供与剤をさらにいくつか検討するとともに、相補的に電解還元などの手法を用いるなど、反応効率を上げるための方策を検討していく予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2012

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] イオン液体中での二酸化炭素の光還元反応の検討2012

    • Author(s)
      木村佳文・森峰聖也・吉田遼平・川口裕也・上野千尋
    • Organizer
      第3回イオン液体討論会
    • Place of Presentation
      沖縄県男女共同参画センター「てぃるる」(沖縄県)
    • Year and Date
      20121207-20121208
  • [Presentation] イオン液体中でLCST挙動を示すポリマー混合溶液のダイナミクス2012

    • Author(s)
      岩田昂・藤井健太・上木岳士・柴山充弘・渡邉正義・寺嶋正秀・木村佳文
    • Organizer
      第3回イオン液体討論会
    • Place of Presentation
      沖縄県男女共同参画センター「てぃるる」(沖縄県)
    • Year and Date
      20121207-20121208

URL: 

Published: 2014-07-24  

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