2011 Fiscal Year Research-status Report
サーボプレスモーションと摩擦変化についての小型摩擦センサによる解明と摩擦制御成形
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23656102
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
米山 猛 金沢大学, 機械工学系, 教授 (30175020)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | 塑性加工 / 摩擦 / センサ / サーボプレス / 鍛造 |
Research Abstract |
本研究は,筆者らが開発した小型の工具表面摩擦センサ(検出部直径2mm)を用いて,塑性加工中に材料と工具表面との間にはたらく摩擦応力をモニタリングし,サーボプレスのモーションと摩擦挙動との関係を明らかにした上で,サーボプレス成形における摩擦制御を行って,塑性加工変形の向上を図るものである.サーボプレスでは,間欠モーションや上下動,加工速度変化,ダイクッションモーションなど,工具の動きを様々に与えることが可能であり,それによって変形材料と工具表面との摩擦条件を加工中に変化させることが可能である.しかしモーションによって摩擦条件がどう変化するかは未解明であり,本研究では,サーボプレス成形による摩擦変化について摩擦センサを用いて解明するとともに,摩擦を制御する成形モーションを実現する. 本年度は,耐熱性の摩擦センサの製作,出力検定装置の製作と検定,鍛造シミュレーションを行なった。 耐熱性摩擦センサについては,耐熱性のあるひずみゲージをスパッタリング方法で製作したが,リード線の接合がうまくいかなかったため,電極膜の作成とリード線のボンディングテストを実行した。 摩擦センサの検定装置を製作し,検定を行なったところ,圧力出力と摩擦出力を測定できることを確認した。 有限要素法を用いて,鍛造のシミュレーションを行い,サーボプレスモーションの効果について検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
耐熱性の摩擦センサの製作のためのリード線接合がうまくいかず,当初予定していなかったボンディングテストサンプルの製作とテスト用リード線の製作などが必要となり,センサの製作が遅れた。
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Strategy for Future Research Activity |
耐熱センサの製作のためのリード線接合のテストを進めているが、適切な条件を見出しつつあるので、接合条件を見出して、センサの製作を進める。 耐熱性のセンサとは別に室温で使用するセンサの製作を進め、冷間加工における実験も進める。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
耐熱センサの製作のための費用が未執行になったので、次年度センサの製作において,この経費を執行する。 実験装置の製作を進め、当初予定通り,研究経費全体を執行する。
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