2012 Fiscal Year Annual Research Report
ダイヤモンドパワーデバイス製作のための超平坦面創成プロセスの開発
Project/Area Number |
23656110
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
久保田 章亀 熊本大学, 自然科学研究科, 准教授 (80404325)
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Keywords | 精密研磨 / 精密部品加工 / ダイヤモンド / 先端機能デバイス |
Research Abstract |
ダイヤモンドは,硬度,高伝導率,絶縁特性,耐環境性に優れた特性を有し,高耐圧,低損失,高速動作を可能とする冷却フリーな次世代省エネルギーパワーデバイス用材料として期待されている.しかしながら,ダイヤモンドは,物質中で最高の硬度を有し,熱的・化学的に極めて安定であることから,その加工は困難であり,ダイヤモンドの高能率・高精度加工法の開発が急務となっている. 本研究では,ダイヤモンドパワーデバイスの実現に向けて,常温・常圧の溶液環境下における化学反応を効果的に利用した,安全で低コストなダイヤモンド基板の加工方法を提案・開発し,デバイス製作時に必要とされるダメージフリーな高品位ダイヤモンド面を創成することを目的としている. 平成24年度は,前年度に得られた成果をもとに,ダイヤモンド基板全面の平坦化の実現と加工能率・加工精度の向上に向けた実験的検討を行った.加工装置のサンプル保持具の改良によって,ダイヤモンド基板全面の平坦化に成功するとともに,加工表面の表面粗さをPV:1nm,RMS:0.1nm以下(原子間力顕微鏡での測定結果)のレベルにまで平滑坦化することができた.また,ダイヤモンドの加工能率の向上についても実験的に検討し,その可能性を見出した.
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Research Products
(8 results)