2011 Fiscal Year Research-status Report
時分割表示によるスペックルレス・ホログラフィーの実現
Project/Area Number |
23656234
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
高木 康博 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (50236189)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | ホログラフィー / スペックル / 時分割表示 / 質感 / 空間光変調 |
Research Abstract |
平成23年度は以下の点について研究を行った。(1) スペックルのないホログラム表示システムの解像度向上:時分割表示を用いたスペックルのないホログラム表示技術では、3次元物体を構成する物体点を、干渉が生じない程度に間隔をあけた物体点群に分け、高フレームレート空間光変調器により時分割表示する。その際の表示パラメータであるゾーンプレートサイズ、階調数、フレームレートを変更することで、ホログラム再生像の解像度の向上を実現した。(2) 質感再現の実現:時分割表示を用いたスペックルのないホログラム表示技術において、ゾーンプレートの2次元変調による物体点の光放射特性の制御を試みた。すなわち、強い放射光方向に対応するゾーンプレート上の階調を高くし、弱い放射光強度に対応する階調を低くする。物質の質感を扱う単純なモデルとして、拡散反射係数と鏡面反射係数を用いるモデルとしてコンピュータグラフィックスの分野で提案されているPhongの反射モデルを適用することで、ホログラム再生像における物質の質感の制御を実現した。(3) 立体カメラの検討:本研究では、時分割表示を用いたスペックルのないホログラム表示において、実写撮影を可能にする立体カメラを実現する。そのために、本年度は、共焦点レーザ顕微鏡の原理を応用して、物体表面の3次元形状と光放射特性を同時に取得する共焦点立体カメラを、3軸の水平移動ステージと冷却CCDを組み合わせにより構築した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成23年度の交付申請書に記載の研究内容をすべて達成している。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の研究計画に従い、今後は多色表示の実現などについて研究を進める。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初の研究計画に従い、レーザ等の購入を行う。
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Research Products
(5 results)