2012 Fiscal Year Annual Research Report
高出力テラヘルツ光による高磁場中磁気共鳴励起の×線円二色法による解析手法の開発
Project/Area Number |
23656236
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
出原 敏孝 福井大学, 遠赤外領域開発研究センター, 特任教授 (80020197)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 勇 福井大学, 遠赤外領域開発研究センター, 教授 (90214014)
光藤 誠太郎 福井大学, 遠赤外領域開発研究センター, 教授 (60261517)
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Keywords | テラヘルツ光 / X線円二色法 / 磁気共鳴 / ジャイロトロン |
Research Abstract |
本研究では、周波数の安定したテラヘルツ光源-ジャイロトロンにより発生した高出力テラヘルツ光を高磁場中に置かれた試料に照射し、X線円二色法により高時間分解計測を行う装置の開発を行うことを目的とする。磁気共鳴現象の励起過程を調べるために必要なテラヘルツ光の出力は、数Wから十数Wが必要であり、周波数の安定度も要求されることから、ジャイロトロンがこの条件を満たす唯一の光源である。X線円二色法との併用により、画期的な分光法の開発を行い、欧州放射光施設 (ESRF) との共同研究により、開発した分光法の実用化試験を行うため、前年度に引き続き以下に示す研究を行った。 1) 福井大学遠赤外領域開発研究センターで整備調整したテラヘルツ光源-Gyrotron FU II とESR装置をグルノーブル(フランス)にある欧州放射光施設に搬入し、同施設の放射光リングから供給されるX線を照射することにより、X線円二色法により磁気共鳴の励起過程を高時間分解で計測する装置の動作試験を行い、装置全体の総合評価を行った。この研究項目を出原、小川、光藤、Rogalev, Goulonが担当した。 2) 本装置を実用化し、国内外の物性研究に展開することを検討すると共に、ジャイロトロンの周波数を高め、テラヘルツを超える領域への応用を目指した装置の開発研究の検討を行った。この研究項目を出原、小川、光藤、Goulonが担当した。
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