2012 Fiscal Year Annual Research Report
各種骨材の潜在特性を生かした高機能ポーラスコンクリートの開発
Project/Area Number |
23656276
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
半井 健一郎 広島大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (10359656)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 勝伸 群馬大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70400786)
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Keywords | 骨材 / ポーラスコンクリート / 吸着 / 高性能化 / 重金属 |
Research Abstract |
本研究では,一般にはコンクリートでは使用されない規格外の骨材(反応性骨材,再生骨材,ウッドチップ等)を使用したポーラスコンクリートを作製し,これらの骨材が有する特殊な性能をプラスの潜在能力として活用,高性能のポーラスコンクリートを開発することを目的とした.初年度は各種骨材を用いた基礎的検討を行った。 反応性骨材を用いた検討においては,骨材の反応生成物の生成による強度増加を期待したが,反応促進にNaOHを用いたことによってセメント硬化体自体の強度が低下したことから,膨張量に対しての単純な強度比較が困難となることが判明した。セメントペーストと参照実験の結果も踏まえて継時的な変化から反応性骨材の生成物質の影響を検討した結果からは,強度増加への寄与は明確にはならなかった。 再生骨材を用いた検討においては,高い吸水特性を生かしたヒートアイランド対策効果を検討した。実験の結果,ポーラスコンクリートとしての吸水性や保水性が向上することが示された。また,供試体を屋外に暴露して表面温度を計測することで蒸発冷却効果を検討した結果,再生骨材を使用することの効果が確認された。また,再生骨材を炭酸化したりフライアッシュを外割で混合することによって,強度の低下の問題も解消された。 ウッドチップを用いた検討においては,水環境での溶脱挙動に着目した耐久性を検討するとともに,蒸発冷却効果や重金属吸着特性などを検討した。ポーラスな構造を有しているものの実用上は問題となる劣化を生じないことを確認するとともに,高い蒸発冷却効果を確認した。ただし,セメント水和時に間隙中のカルシウムイオンをウッドチップが吸着することで水和が阻害されていることを確認した。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Adosrptivity of heavy metals CuII, CdII, and PbII on woodchip-mixed mortar2013
Author(s)
Mori, M., Sekine, Y., Hara, N., Nakarai, K., Suzuki, Y., Kuge H., Kobayashi, Y., Arai, A., Itabashi, H.
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Journal Title
Chemical Engineering Journal
Volume: 215-216
Pages: 202-208
DOI
Peer Reviewed
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