2012 Fiscal Year Research-status Report
静電的防食を可能とする帯電化セメント系微粒子の開発と帯電化メカニズムの解明
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23656281
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
高橋 史武 東京工業大学, 総合理工学研究科(研究院), 准教授 (00414376)
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Keywords | 静電的防食 / 帯電化微粒子 / 分極固化 / セメント / 印加昇温 |
Research Abstract |
セメントを分極固化させることにより、帯電化微粒子を創製することに成功した。印加電圧を15~25 Vとしたとき、得られた分極固化体の電位差を1~12 mVまで増加させることが出来た。セメントモルタルの固化が進むにつれて電極部周辺の接触性が悪化し、電気泳動効率が時間とともに低下する問題について、電極部の物理的振動による発生ガスの強制排除を試みた。目標としたレベルまでの効果は得られておらず、平成25年度で引き続き対応を検討せねばならない課題として残った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
所属機関を異動したため(九州大学から東京工業大学)、研究・実験環境を一から構築しなおさねばならなかった。よって、研究を行うための時間を十分に確保することが出来なかった。
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Strategy for Future Research Activity |
研究・実験環境の整備はほぼ終えており、平成25年度では他の研究テーマに院生を最低でも1名以上を担当させる体制に整えた。よって、他研究に時間を取られることが大幅に減り、本研究を自分自身の手で着実に遂行できる状況にある。昨年度にやりきれなかった実験と本年度に行う実験を並行して実施し、最終的な研究達成度は計画通りとなるように行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度に無償で利用できた機器を購入せねばならないため、物品費として650千円使用する予定である。帯電化微粒子のキャラクタリゼーション等で他研究機関の装置を利用予定のため、旅費として250千円を使用し、その他の経費として76千円を予定している。
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