2013 Fiscal Year Annual Research Report
発展途上国で利用可能な堆肥化と発電を同時に行える土壌微生物電池の開発
Project/Area Number |
23656299
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
大嶺 聖 長崎大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (60248474)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安福 規之 九州大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20166523)
HEMANTA Hazarika 九州大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00311043)
MD.AZIZUL MOQSUD 山口大学, 理工学研究科, 准教授 (40464408)
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Keywords | 微生物電池 / 堆肥化 / 発電 / 嫌気発酵 |
Research Abstract |
特殊な薬剤や高価な材料を用いずに微生物代謝による有機物分解の促進を行うために,活性炭や炭素繊維を用いた微生物電池の適用を行った。刈草や生ごみなどの様々な有機物をコンポストにする過程で微生物電池としての電力が発生することが確認された。微生物電池の正極にラップをして,内部の有機物ができるだけ嫌気条件となるようにすることで電力を向上させることが明らかとなった。 さらに,植物の光合成によって根から生産される様々な有機化合物が微生物により無機物に分解され,そのときに発生する余剰電子により発電が行われることを応用した新エネルギー「植物利用型微生物燃料電池」の研究開発を進めている。この中で,稲の栽培における微生物電池について実験を行った。その結果,稲の生長に伴い約0.5Vの電圧および20mW/m2程度の電力が発生することが確認できた。 有機物の嫌気分解に伴う微生物電池の性能を明らかにすることができた。また,有機物分解後の試料が肥料としての成分を有することが示された。そのため,発展途上国での適用が期待される。さらに,稲の栽培における微生物電池の適用性についても,実験的に検証を行った。植物(稲)による微生物電池については,発展途上国だけでなく,復旧の遅れている東北での農地での適用(試験研究)が望まれる。一方,有機廃棄物から得られるバイオガスを利用する際に良質の堆肥が発生する。バイオガスと微生物電池を組み合せることで新たな技術開発が期待される。
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Research Products
(1 results)