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2011 Fiscal Year Research-status Report

生分解シートブロックによる漂砂フラックスと汀線位置の柔軟な制御

Research Project

Project/Area Number 23656302
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

武若 聡  筑波大学, システム情報系, 准教授 (80202167)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 柳嶋 慎一  独立行政法人港湾空港技術研究所, 海洋水工部, 主任研究官 (40392972)
佐藤 愼司  東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90170753)
Project Period (FY) 2011-04-28 – 2013-03-31
Keywords侵食 / 漂砂 / サンドバッグ / 生分解シート / フィールド試験 / 1-lineモデル
Research Abstract

A.フィールド実験 波崎観測桟橋にて生分解シートに関する基本的な確認を行う材料暴露試験を実施し, a) 生分解シートの砂,水分接触による消耗の確認,b) 生分解サンドブロックの砂浜上での安定性を確認した.生分解シートは安定しており,海水と砂粒の数年間にわたる接触に耐え得ることが予想される.生分解シートで形成したサンドブロックは安定しており,飛砂による摩耗,破損等はなかった.また,沖縄県宮古島にてc) サンドブロック(耐海水シートを使用)による突堤機能の確認,を行った.サンドブロックは中規模の波浪の作用を受けても安定しており,従来の構造の突堤と同等の機能を発揮し得ることが確認された.B.数値モデルの作成 生分解サンドブロックの効果,これによる海岸侵食対策効果を数値的に評価するモデルの作に着手する.新潟県新潟西海岸には離岸堤群が設置され,汀線を維持している.離岸堤が高波浪により沈下すると漂砂制御機能を失い,背後の汀線形状が変化する.これを,サンドブロックの設置とその崩壊による制御機能の喪失とみなし,航空写真よりその実態を分析した.その結果,離岸堤が沈下すると,背後の汀線位置が後退し,波下方向に土砂の移動があったことを確認した.この状況を1-line汀線変化モデルで再現し,離岸堤(=生分解ブロック)の設置による土砂貯留と汀線の維持,離岸堤の沈下(=生分解ブロックの崩壊)により貯留された土砂が周辺域に拡散し汀線位置が変動することを表現した.漂砂量係数をチューニングすることにより,土砂移動量を合わせこむことが可能であった.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

年度当初に予定していたフィールド実験,数値モデルの作成を行い,一定の知見を得ることができ,また,次年度の研究を継続する方向性を定めることができた.

Strategy for Future Research Activity

A.フィールド実験: 実験を継続する.特に,材料暴露のデータを確実に収集することを目指す.B.数値モデルによる評価: 実験結果を反映しながら,モデルパラメータのチューニングを行う.生分解シートブロックの機能の発効/無効化を時間的,空間的に組み合わせた検討を行い,対象とする海域の汀線位置制御と漂砂フラックスの確保が設定した期間にて達成し得ることを示す.C.研究成果のとりまとめ: 次の項目について研究成果をまとめる.a) 海域における生分解サンドブロックの挙動,生分解シートの崩壊特性,b) 汀線変化モデルによる生分解サンドブロックの機能発効/無効化の地形,漂砂フラックス変化の再現,c) 汀線変化モデルを用いた,生分解サンドブロックによる汀線位置制御と漂砂フラックスの確保の概念的提示.

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

繰越金は,海水に浸して設置する生分解シートを使用したサンドバッグの製作の際の生地選定と桟橋設置に設置する際のサンドバッグ破損時の飛散防止策の検討が滞ったことにより発生した.いずれも年度末に対応策が定まっており,平成24年度初めから研究を推進できる.研究経費の主な使途は,フィールド実験を実施する費用(旅費,謝金,材料費,設置工費ほか)とモデル作成にようする費用(現地踏査,航空写真の購入ほか)になる.

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Published: 2013-07-10  

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