2011 Fiscal Year Research-status Report
脱ガラパゴス!日本の空間情報技術の国際展開に関わる世界各国の潜在的ニーズ分析
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23656358
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
関本 義秀 東京大学, 空間情報科学研究センター, 特任准教授 (60356087)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴崎 亮介 東京大学, 空間情報科学研究センター, 教授 (70206126)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | 海外調査 / クラウドソーシング / 空間情報 / ICT / アジア |
Research Abstract |
近年の空間情報技術の裾野の広がりにより様々な製品・サービスが生み出される中で、国際的なプレゼンスがかなり下がってきており、この理由の一つとして海外の様々な地域の基本的なニーズの傾向・数値を客観的に抑えることと、そのようなモニタリングの技術が全く存在していないことが挙げられる。従って本研究では、世界の多くの国を対象に、空間情報利用ニーズを調査し、日本の技術がどの程度マッチするのかを分析するとともに安定的にモニタリングする技術そのものを構築することに資するものである。そうした海外の動きやその背景を知ることにより、日本のノウハウを有効的に展開する戦略を立てることが可能である。H23年度は初年度であるため、アンケートにより、デリー、ホーチミン、ジャカルタ、クアラルンプールを対象に各都市25-30名、合計118名に対してアンケートを行った。その結果とくにデリーで携帯の使用頻度が高かった(通話、インターネット閲覧ともに)ことや、位置情報への価値意識について2極化されたこともわかった(コストをもらわなくても自分の位置情報を提供可としたのがクアラルンプール・ホーチミン、2割以上の携帯料金割引を選択したのが、デリー・ジャカルタ)。さらに、クラウドソーシングサイト(今回はfreelancer)を活用して、上記都市に対して、数十人程度の規模でプローブパーソン調査が行えるかどうかの試行を行い、新しい可能性を見出すこともできた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね順調である一方で、クラウドソーシングを用いた調査など新しい可能性も見えてきている。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、とくに上記の中で広がりがあると感じられた、クラウドソーシングサイトを通じた調査はとくに、人の流動や様々な環境調査に適用できる可能性を秘めているため、重点的に行っていく予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
クラウドソーシングサイトの利用やその計画立案、海外発表などに予算を使用していく予定である。
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