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2012 Fiscal Year Annual Research Report

膜を用いたリポソームプロセッシング技術の創製

Research Project

Project/Area Number 23656496
Research InstitutionKogakuin University

Principal Investigator

中尾 真一  工学院大学, 工学部, 教授 (00155665)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 赤松 憲樹  工学院大学, 工学部, 助教 (50451795)
Keywordsリポソーム / SPG膜 / DDS / 単分散 / 流動性
Research Abstract

昨年度は膜を用いた単分散リポソームの調製が可能であることを示した.最終年度は,膜の細孔径,脂質濃度,脂質溶媒の種類が,リポソームの構造と性質に与える影響を詳細に検討した.
膜の細孔径が異なる0.2μm,0.5μm,1.1μmの3種類の膜を用いてリポソームを調製したところ,いずれも単分散で,粒径が100nm程度のリポソームとなった.これらの粒径は,膜の細孔径と比べて十分小さい.また脂質濃度が異なる10mM,1mMの2種類のアルコール溶液を用いてリポソームを調製したところ,脂質濃度に依らず,単分散で粒径が100nm程度のリポソームとなった.さらに脂質溶媒としてイソプロピルアルコールとエタノールの2種類を用いてリポソームを調製したところ,脂質溶媒に依らず,単分散で粒径が100nm程度のリポソームとなった.イソプロピルアルコールとエタノールは水への溶解度は極めて高いため,膜細孔径より小さなリポソームが調製されたのは,脂質溶液が膜細孔を通過すると直ちにアルコールの水への溶解拡散が起こり,脂質が自己集合するためだと考えられる.すなわち膜を用いることにより,膜長さ方向に対して均一なリポソーム形成界面を提供していると言える.
得られるリポソームの構造は,膜の細孔径,脂質濃度,脂質溶媒に依らなかったが,脂質溶媒がリポソームの膜の流動性に影響を与えることが明らかとなった.具体的には,イソプロピルアルコールを脂質溶媒として用い調製したリポソームは凍結融解を繰り返すことで粒径が増加するのに対し,エタノールを脂質溶媒として用い調製したリポソームは凍結融解を繰り返しても粒径が変化しなかった.極めて興味深い現象であるが,この理由を明らかとするには至らなかった.
上記成果に関して,第11項に記載した研究発表の他に,学術論文を1報投稿中であり,学会発表を1件予定している.

  • Research Products

    (1 results)

All 2013

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] SPG膜を用いたリポソーム調製法に関する研究2013

    • Author(s)
      清水勇輔、清水龍太郎、赤松憲樹、中尾真一
    • Organizer
      日本海水学会若手会第4回学生研究発表会
    • Place of Presentation
      横浜国立大学
    • Year and Date
      20130307-20130308

URL: 

Published: 2014-07-24  

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