2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23656535
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
和田 章 独立行政法人理化学研究所, 化合物ライブラリー評価研究チーム, 専任研究員 (90443051)
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Keywords | ペプチド / 細胞機能 |
Research Abstract |
本研究課題では、細胞現象に関与する様々なタンパク質と相互作用することで、特定の細胞機能を誘導するペプチド候補の集団(ペプチドライブラリー)を構築すると共に、それらの相互作用により誘導される細胞変化を検出する新システムを設計した。そして、本システムの開発により、生命科学や医療分野の推進に有用な細胞へと誘導する新規ペプチドを探索・同定することで、「ペプチドを利用した細胞機能誘導の原理」の基礎を確立することを目指して取り組んだ。 これまでに、細胞質もしくは細胞核に局在化する「塩基性アミノ酸配列」と、細胞内に存在する様々なタンパク質と相互作用するための「ランダム化配列」を融合したペプチドライブラリーの構築とそれらの評価を行った。特に、塩基性アミノ酸のタンデム化配列による細胞毒性の影響を回避するため、ペプチド配列の長さやペプチドライブラリーの発現量の調整による独自の条件と工夫を新たに組み込んだ。これらの条件は、目標とする細胞機能を誘導するペプチドを探索する本システムの確立において必要不可欠であることが明らかとなった。また、今回の成果の一部は、学会や研究会などにおいて発表すると共に、本研究課題の特徴、発展性、今後の問題点などについて議論することができた。そして現在も、これまでに得られた知見を活かしたペプチドライブラリーの探索およびそれらを利用した技術の開発に関する特許化を視野に入れて取り組んでいる。
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Research Products
(3 results)